前提条件
リモート
画面共有を使用したビデオ会議
デジタル コラボレーション ツール
対面
厚手の用紙またはホワイトボード
色付きのマーカー
色付きの付箋
雑誌やその他の画像
はさみ
付箋紙
オプションのテンプレート
アトラシアンテンプレート
このプレイを実行するための手順説明
1. 準備 10 分
チームが事前にコラボレーションできるように、共有ドキュメントを用意します。ミーティングの時間を決め、宿題があることをミーティングの数日前に全員に知らせます。
Trello や Confluence などのデジタル コラボレーション ツールを使って、チームの成功の測定方法に関する背景を簡単に説明します。これが、ブレーンストーミングの目的からチームが逸脱しないようにするための重要な参照資料となります。
- 会社のミッション
- アトラシアンの価値観
- チームが達成すべきビジネス上の成果と期待されること、いつまでに達成すべきか
- 顧客のペルソナ
ビジョン ステートメントを最初に示します!
ビジョンは、チームが実現したいと願う未来を詳しく定めたものです。これを部門や組織のレベルに広げられます。ビジョンはビジネス目標よりも大きく、何をもって成功とするかを具体的に定めたものである必要があります。たとえば、Ben & Jerry's のビジョンは「最高のアイスクリームを最高の方法で作る」です。
ビジョンは、組織のビジネス、目標、目標の達成方法を定めたミッション ステートメントとは異なります。Ben & Jerry's は、ビジョンを 3 つのコア ミッションに分割しています。何よりもまず、美味しいアイスクリームを作るという商品のミッション、持続可能な経済的成長のために会社を管理するという経済的ミッション、会社を革新的な方法で利用して世界をより良い場所にするという社会的ミッションです。
この演習は、非常に明確かつ詳細に顧客への共感を築く方法を中心にしています。まず、顧客のペルソナについての理解を深めることから始めます。共感マッピング プレイを実施してから、カスタマー ジャーニー マップを作って詳しく掘り下げます。このテンプレートを基にして、ペルソナを作成することもできます。
ヒント: 百聞は一見に如かず
視覚化は、実際に行った場合に活性化されるのと同じ脳の神経回路を活性化することが証明されており、スポーツ心理学者によってアスリートの成績を向上させるためにも利用されています。明確な絵を描くことは、成功に向けた脳の精神的な練習のようなものです。明確であればあるほど、能力を高められます。
2. 目標の概説 5 分
ワークスペース (ハイブリッド ワークの場合は Trello のコラボレーション ページ、対面で集まる場合は背の高いイーゼル) を用意し、アイデアを促す次の質問をします。
[将来のある期間] に、[自分たちの目標] を達成しました。どのようになっているでしょうか?
例: 2030 年に、Confluence はすべてのチームがコラボレーションするのに最適なツールとなっています。どのようになっているでしょうか?
Trello テンプレートを使えば簡単に始められます。
適切な期間を決めるには、与えたい影響の度合いや目標の複雑さの程度を考慮します。会社または部門単位のビジョンの場合は、3 ~ 5 年から始めるのが最適です。非常に大規模なビジョンの場合は 10 年とします。チームレベルのビジョンでは、通常の影響度の場合は 1 ~ 3 年以内、より複雑な場合は 5 年以内とするとよいでしょう。
3. 具体化する 10 分
チームとして、自分たちの仕事で提供できる可能性のある、他にはない価値提案は何かを真に理解する必要があります。皆さんは、顧客への共感を築こうとしています。目標を計画するときには、影響から始めて総合的に考え、徐々にカスタマー エクスペリエンスに焦点を絞っていきます。視覚化手法を使って具体化するのは、チームの将来の成功のドレス リハーサルのようなものです。
チームのアイデアを刺激するような、思考を促す次のような項目をキーとしてボードに書き出します。
感覚:
- 触覚
- 聴覚
- 視覚
- 嗅覚
- 味覚
コンテキスト:
- 視点
- 感情
- 環境
- タスク
- タイミング
いくつかの異なる視点からこの未来を想像するために、ペルソナごとに列を作成します。自分の仕事によって影響を受ける様々な人々の未来がどのようなものかを具体的に描きます。
ペルソナごとに例を数個考えてから、ボードの内容をチーム全員で共有します。チームへの宿題は、単純に創造力を発揮することです。次回のミーティングでチームに発表できるよう、成功を具体的に物語るイメージを考えておくように伝えます。
ペルソナの例: カスタマー サービスや役員。
イメージの例: カスタマー サービス エージェントは、太陽の下、自転車で近所のコーヒー ショップに行き、ホット コーヒーを飲みながらスマートフォンで Confluence ページを更新してから、ホーム オフィスに戻って 1 日を過ごします。
ヒント: 完璧を目指すより、まず完成させること
このプロセスのすべてのステップは拡張される可能性があります。何か月もただひたすら、ペルソナを作成していることもできます。プロセスを完璧に実施することに捕らわれすぎず、チーム全員が同じ方向に進むことのできる程度の忠実度で、チームが共通認識を得ることを目指します。方向転換が大幅に難しくなった時点で初めてビジョンを共有するよりも、早い段階で認識のずれを見つけるほうが良いのです。
4. 絵を描く 15 分
セッション当日になりました。ミーティングを開き、ビジョンの重要性、思考を促すためのキーをどこで確認できるか、そして間違ったアイデアはないということをチームに改めて伝えます。説得力のある将来のビジョンを作成するために、できる限り具体的に考えるようにチームに伝えます。すべてのアイデアに絵を付加する必要はありませんが、絵があれば非常に役立ちます。
15 分間の短い演習で、チーム メンバー全員に、声に出さずに同時にワークスペースにアイデアを出してもらいます。
5. 背景を共有する 15 分
各チーム メンバーに、ボードに記入されたアイデアの 1 つについて、その背景にある考えを説明してもらいます。
チーム メンバーが思い付いたアイデアや、簡単な調査をしたアイデアを後から提出できるように、ボードは 24 時間「オープン」にしておきます。チームが時間をかけてビジョンを吟味し、ミーティングで出た意見を基に発展させることで、多数のアイデアが出てくることに驚くことでしょう。
6. まとめる 15 分
翌日、ワークスペースを「クローズ」することをチームに知らせます。まず、共通するアイデアを「テーマ」にまとめます。これらのテーマにラベルを付け、それぞれに簡単な説明を記入します。
7. 再招集 30 分
ファシリテーターとしてチームを再招集し、注目した重要なテーマを発表します。このとき、テーマごとに数個のアイデアを読み上げます。最後に、自分が解釈を間違っているアイデアはないか尋ねます。次にチームで、どのテーマが実現可能で関連性が高いと思うかを話し合います。たとえば、「宇宙で最高のマーケティング チームになる」というビジョンがあったとして、それは現実的でしょうか? 具体的かつ管理しやすい方法でテーマを絞り込むようにします。
各チーム メンバーに、発表していない写真を 1 枚選び、その写真がチームのビジョンに関係するものとして自分に響く理由を説明してもらいます。これは、方向性に関してチームの認識を揃え、プロジェクトを進める際に互いに目標を見失わないようにするための北極星を作り出す絶好の機会です。
フォローアップ
チームと関係者向けに、確定され、完成されたビジョン ドキュメントを Confluence で作成します。まずはテーマのみを作成し、プロジェクトの成熟に伴って、画像、顧客からの声、調査結果を付加してページを充実させます。
目的は、他のチームの後任や新規参加者が、チームのビジョンをすぐに理解できるように促し、ビジョンを伝え、そのための文書を作成することです。
自分のチームとネットワーク内の他のチームで、将来に関する考え方が異なっていることが明らかになった場合、それもまた素晴らしいことです。間違った道に進んで引き返せなくなる前に、DACI を立ち上げ、経営陣に会社の方向性について合意してもらうには、今が絶好のときです。最後に、初期ビジョンが作成されたら、それをチーム ポスターに追加します。
次に、エクスペリエンス キャンバスの具体化に進み、チームの目標、シグナル、指標のプレイを実施して、ビジョンを戦略に変えるプロセスを開始します。
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