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AI の ROI を測定する

AI の ROI を測定するのは困難ですが、あきらめないでください。この評価を使用して影響を数値化し、価値を証明して資金を獲得し、勢いを維持しましょう。

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準備時間

0 分

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ランタイム

2 - 3 時間

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人数

2 人から 10 人以上

5 秒の要約

  • AI に対するチームの準備状況、導入状況、成果を評価できるリーダーをリストアップします。
  • これらのリーダーに、AI の ROI メトリックを簡単に評価するよう依頼します。
  • 結果を分析して共有し、重点的に取り組むべき最適な AI メトリックを決定します。

AI ROI の測定方法

AI 投資の影響を測定して価値を証明し、資金を獲得して勢いを維持する方法をご紹介します。

AI の ROI とは

AI の ROI とは、組織が人工知能への投資から得る価値のことです。しかし、ROI の数値は 1 つだけではありません。AI のような新しいテクノロジーでは、導入と効率性から品質とイノベーションまで、段階的にリターンを測定する必要があります。

AI の ROI を測定するのが困難な理由

これまでのところ、経営幹部の 96% が AI イニシアチブによる有意義な影響はほとんどないと報告しています。その一因は、AI 投資の収益率が測定しにくいことです。

AI の ROI は、メリット境界の両方が曖昧になる可能性があるため、測定が困難です。

  • メリットは間接的で、必ずしも数値化できるものではありません (業務の小さな効率化、品質の向上、より良いアイデア、よりスムーズなコラボレーションの積み重ね)。
  • AI の変更はプロセスや組織の変更と同時に発生する傾向があるため、帰属の特定が複雑です。
  • 従来の ROI モデルは、AI のように絶えず進化し続ける組み込み機能には適合しません。
  • 価値は、チームが AI を使用して探索、最適化、強化、そして変革を行うにつれて、さまざまなタイムラインで現れます。
  • ほとんどの組織はまだパイロット/実験の段階にあり、収益よりも学習を重視しています。
  • コストはメリットよりも把握しやすいことが多く、特に財務責任者にとってはその傾向が顕著です。
  • 合意された 1 つの「価値の基準」 (時間の節約、収益、満足度、定着率など) がありません。
  • 実現される価値は、テクノロジーだけでなく、人間の行動、信頼、採用に大きく依存します。

従来の ROI 計算は、安定したインプットと明確な因果関係を前提としています。AI にはこのパターンがほとんど当てはまりません。

AI ROI 測定プレイを実行する理由

AI の ROI を測定することで、曖昧な AI 実験を明確に目的を定めた説明責任のある投資に変えることができます。たとえ基本的なメトリックであったとしても影響を数値化することで、経営陣や取締役会に対して価値を証明し、効果的な取り組みへの資金調達を継続し、懐疑的な見方を払拭できます。

ROI を測定することで、チームは AI を使った作業を、単に目新しいものとしてではなく、実際のビジネス成果に結び付くものとして捉えるようになります。

要するに、AI の ROI を測定する目的は、完璧な数値を計算することではありません。何を拡張し、何を停止し、どこに注力し、どのように勢いを維持するかについて、より賢明な判断を下すことです。

AI の ROI を確認するための測定対象

アトラシアンでは、AI の価値は 4 つの領域で現れると考えています。探究、最適化、強化、変革です。価値は時間をかけて実現され、独自のメトリックで測定されます。適切な指標に焦点を当てることは、進捗を誤って判断したり、早期に規模を縮小したりすることを避けるために不可欠です。

AI の探究: チームが AI で何ができるかを実験し、確認できるようにします。導入に関する測定に焦点を当て、次のようなメトリックを使用します。

  • AI の週次または月次アクティブ ユーザーおよびスーパーユーザー
  • AI インキュベーターまたはラボの設立
  • AI の実験またはパイロットの実行
  • AI ハッカソンへの参加

AI による最適化: AI を使用して、現在のチームのワークフローを高速化または低コスト化します。効率性の測定に焦点を当て、次のようなメトリックを使用します。

  • ワークフローあたりのサイクル期間
  • AI によるタスクあたりの時間短縮
  • 自動化率
  • AI によるコスト削減

AI による強化: AI を使用してチームの成果の質を向上させます。の測定に焦点を当て、次のようなメトリックを使用します。

  • 作業の正確性、質、または一貫性
  • 標準への準拠
  • 顧客満足度
  • AI 導入前の企業の KPI

AI による変革: AI を使用して優れた組織成果を実現し、新たな価値を創造します。イノベーションの測定に焦点を当て、次のようなメトリックを使用します。

  • 新しい機能、製品、特許、またはサービス
  • AI による新規収益

AI の ROI を測定するタイミング

チームや組織が AI を意図的に使用し始めたら、すぐに AI の ROI の測定を開始してください。測定する内容は段階によって変わります。

初期段階では、導入と学習が目標です。実験から実際のワークフローへ、そして新しい製品へと移行するにつれて、「これは使われているか?」から「これで高速化/低コスト化できているか?」、次に「これで質が向上しているか?」、そして最後に「これは新しい収益や戦略的優位性を生み出しているか?」へと徐々にシフトできます。

何を、いつ測定するかについて考える簡単な方法をご紹介します。

  • 探究 (初期パイロット、ラボ、ハッカソン) → 導入と学習について測定 (例: 利用状況、パイロット数、AI ラボやハック ウィークへの参加)
  • 最適化 (既存ワークフローへの AI の組み込み) → 効率性を測定 (例: サイクル期間、タスクあたりの時間短縮、自動化率、回避されたコスト)
  • 強化 (AI によるチームの成果の質の向上) → 質を測定 (例: 正確性、一貫性、CSAT、AI 導入前のベースラインと比較したエラー率)
  • 変革 (AI を活用した新しい製品/ビジネス モデル) → イノベーション + 財務 ROI を測定 (例: AI による新規収益、新機能の採用、利益率への影響)

AI の ROI を測定するメリット

AI の価値の 4 つのモード (探究、最適化、強化、変革) 全体で成果を追跡することで、以下が可能になります。

  • 測定可能な価値を実際に実現しているのはどの AI ユースケースであるかを示すことで、リーダーがどこに注力するか、またはやめるかを判断できるよう支援します。
  • 曖昧な AI 実験を定量化された成果に変えることで、幹部や関係者の信頼を醸成します。
  • 時間短縮や自動化を明確な年間のコスト削減や処理能力に換算するなど、効率性の向上が実際のビジネスへの影響につながるようにします。
  • AI プロジェクト全体で再利用できる、反復可能なプレイブック (ベースライン → ロールアウト → 測定 → 拡張または終了) を作成します。
  • AI の進捗を時間の経過とともに追跡することで、進捗を誤って判断したり、早期に規模を縮小したりしないようにします。

1. 参加者のリストをブレーンストーミングする

予測時間: 10 分

AI の ROI メトリック評価は、個人の利用状況だけでなく、職務、事業部門、または地域全体の AI について語ることができる組織のリーダーを対象としています。

まず、以下の要素を理解し、測定できるリーダーのリストを作成します。この時点では質よりも数を重視しましょう。次のステップでリストを絞り込むことができます。

  • AI に対する準備状況
    • データ アクセシビリティ (データ負債、ドキュメント、システム)
    • AI ツールへのアクセス
    • スキルとトレーニングの範囲
  • AI の導入
    • 組織における AI 使用率の概算
  • 効率性、質、イノベーション
    • チームの時間やコストの節約につながっているか?
    • 質と一貫性は向上しているか?
    • AI から新しいサービスや収益源が生まれているか?

含めるべき代表的な役割:

  • 経営幹部 (CIO、CDO、CTO、CPO、COO、CHRO (該当する場合))
  • 事業部門/地域のリーダー (例: 地域の SVP、各製品ラインの GM)
  • 職務のリーダー (例: エンジニアリング担当 VP、製品担当 VP、カスタマー サクセス担当 VP、財務担当 VP、マーケティング担当 VP)
  • 社内プラットフォーム/データ/AI の責任者 (例: AI/ML 責任者、データ & アナリティクス責任者)
ヒント: 所有者とユーザーについて考える

各職務、事業部門、または地域の予算を管理しているのは誰か。AI ツールから得られるデータやインサイトを頻繁に活用する可能性があるチームはどこか。AI の最終的な成果の達成に対して責任を負うのは誰か。その人たちが、このリストに含まれる可能性のある参加者のタイプです。

2. 参加者のリストを絞り込む

予測時間: 10 分

次に、組織の規模に基づいて、リストを適切な数に絞り込みます。

小規模組織 (500 名以下) の場合:

以下の領域から 3 – 8 名のリーダー:

  • テクノロジー/プラットフォーム/データ
  • 少なくとも 2 – 3 つの主要なビジネス機能 (例: 製品/エンジニアリング、GTM、オペレーション)

中規模組織 (500 – 5,000 名) の場合:

  • 8 – 20 名のリーダー
  • 主要な職務または事業部門ごとに少なくとも 1 名のリーダーを含める

大企業 (5,000 名超) の場合:

  • 以下の領域にわたる 10 – 30 名のリーダー:
    • 主要な事業部門/地域
    • ビジネス機能 (IT、人事、財務)
    • 製品/エンジニアリング
    • 少なくとも 1 名の主要 AI/データ所有者
ヒント: 代表に過不足が生じないようにする

AI の推進者や技術リーダーに加えて、導入や準備に関する課題を明らかにするために懐疑的または中立的なリーダーを含め、さらにイノベーションの機会や収益への影響をより深く理解するためにビジネス リーダーも含めます。

3. タイムラインを計画する

予測時間: 5 分

評価と分析のサイクル全体で、通常少なくとも 2 - 3 週間以上かかります。プレゼンテーション用に結果を準備する必要がある時期を決定し、そこから逆算して以下を決定します。

  • 招待の送信日
  • 評価実施期間: 通常 1 - 2 週間
  • リマインダーの予定: 期限の 3 日前 + 期限の前日または当日
  • 結果の発表日

4. 招待文を下書きする

予測時間: 5 分

可能な限り多くの質の高い回答を得るため、以下のような、背景や事情を含む短い招待文を作成します。

  • 目的
  • 評価における 5 つの側面: AI に対する準備状況、導入、効率性、質、イノベーション
  • 結果を分析のために自分またはプロジェクト所有者に送信する手順
  • 所要時間
  • 締め切り
  • 観点 (個人ユーザーとしてではなく、チーム リーダーとして評価に回答)
  • 結果の活用方法

招待文のサンプル:

チームの皆様、

現在、組織の現状と、次に注力すべき AI メトリック (導入、効率性、質、イノベーション) を把握するため、簡潔な AI の ROI 評価を実施しています。5 - 10 分程でこの評価を完了し、[日付] までに結果を [私/プロジェクト所有者名] に送信してください。

評価では以下について質問されます。

  • AI に対する準備状況: データ アクセシビリティ、AI ツールへのアクセス、スキルとトレーニング、および AI を使用しているのは個人かチームか
  • 導入: 組織の何 % が AI を積極的に使用しているか
  • 効率性: チームが時間の節約やコストの削減を実現できているか
  • : AI によって正確性、一貫性、質が向上したか、また、より意欲的なゴールが可能になっているか
  • イノベーション: AI イノベーションのために構造やプロセスを変更したか、また、AI によって新しいサービスや収益が促進されているか

回答は個人ユーザーとしてではなく、チームのリーダーとしての観点から行ってください。

結果の活用方法: 皆さんの回答を活用して、次のフェーズにおける AI の主要な重点分野 (導入促進、効率性向上の深化、質やイノベーションへの注力など) を特定し、AI ロードマップと投資を具体化します。

お時間を取っていただき、インサイトをご提供いただきますよう、よろしくお願いいたします。

5. 評価を実行する

予測時間: 30 分

まず同僚 1 - 2 名と AI の ROI メトリック評価の簡単なテストを行います。その後、ステップ 4 で作成したメッセージを使用して、ステップ 3 で絞り込んだリストの参加者に招待を送信します。

少なくとも 2 回のリマインダーを送信します。1 回目は期限の数日前、2 回目は期限の前日または当日に送信します。

6. 結果を分析する

予測時間: 30 分

評価期間が終了し、参加者が結果を共有したら、どの主要メトリックに重点的に取り組むか、どのような次のステップを取るかについて、結果の傾向からどのような情報を得られるかを検討します。

7. 結果を共有する

予測時間: 30 ~ 60 分

コミュニケーションの締めくくりとして、評価の結果を参加者に報告し、全体的なパターン、重点的に取り組むべき主要メトリック、次のステップに向けた推奨事項を強調します。

次のステップ

評価結果

重点的に取り組むべき内容

次に行うこと

準備状況または導入状況が悪い

導入

トレーニング、イネーブルメント、AI ラボ、探求時間に投資する

チームは時間を節約できているが、主に個人としてである

効率

個人のユースケースをチームのワークフローに体系化して拡張する

チームがコラボレーションし、質が向上している

品質

レビュー プロセスと標準に AI を組み込む

イノベーションが起きている

イノベーション

AI インキュベーター、新しいサービス、収益実験をサポートする

このレポートは、ライブ形式で提供することも、ドキュメント (Confluence ページやスライド デッキなど) や Loom などのツールを使用した動画録画を通じて非同期で提供することもできます。

関係者と事前に期待値をすり合わせることを忘れないでください。1 週間のパイロット プログラムで完全な財務 ROI を実現することは不可能です。

代わりに、導入状況と初期の効率性/品質シグナルを追跡し、ハード ROI (収益、利益率、定着率への影響) は、ユースケースがチーム全体または組織全体に拡張された時まで取っておきます。

ヒント: ビデオ ウォークスルーを録画する

Loom などのツールを使用して、ライブプレゼンテーションの前に事前資料を共有したり、会議を録画して非同期で視聴できるようにしたりすることで、一緒に過ごす時間をより生産的にし、コンテンツを後から参照しやすくできます。ヒントについては、「効果的な Loom 動画の作成」プレイをご利用ください。

フォローアップ

進捗を測定する

参加者が最初に受ける評価は、将来の比較の基準としても役立ちます。6 ~ 12 か月後に再評価を行い、進捗を追跡して次の AI 投資サイクルに向けた調整を行います。

複数の疑問符

その他のご質問がある場合は、

他の Atlassian Team Playbook のユーザーと会話を開始したり、サポートを受けたり、フィードバックを提供したりできます。

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