Close
Redfin + アトラシアン

Redfin が Atlassian Cloud で不動産の常識を覆す


Redfin のロゴ
業界

不動産および建設

場所

南北アメリカ大陸

企業規模:

エンタープライズ

ユーザー数:

1000

ページを共有

米国の大手仲介サイトである Redfin の使命は、「顧客目線からの不動産の再定義」です。すべての取引をよりスムーズにすることから、家計にかかる金銭的負担の軽減に至るまで、Redfin のチームはゼロから顧客第一主義の企業を構築しています。

この使命を達成する鍵は技術です。CEO の Glenn Kelman 氏は、「技術によって、当社は住宅の販売からより多くの利益を上げながらも、価格は通常の半分で提供でき、また当社の代理店は失注を恐れることなく住宅に関して真実を語れるのです」と述べています。たとえば、Redfin は、住宅購入の見込み客が特定の地域で購入可能な物件を把握しやすいようにする地図ベース検索の開発から事業をスタートしました。また、同社は、顧客にとって、さらに代理店にとっても、プロセス全体 (初回の検索、住宅の下見、リストへの初公開、エスクローなど) をより速く簡単にするための技術と自動化にも多額の投資を行ってきました。

Atlassian Cloud を活用することによって、チームの作業時間を節約でき、その結果、費用を削減できます。

Evan Lerer 氏

エンジニアリング部門ディレクター

事実、不動産関連テクノロジー企業の多くがプロセスからの代理店の排除にのみ焦点を当てている中で、Redfin の中核事業では、技術を使用して代理店をサポートしており、CTO の Bridget Frey 氏は、これを「代理店がサービスに集中できるようにする」と表現しています。その独自のアプローチと製品によって、同社は、米国で最大手の不動産 Web サイトとなり、世間に広く知られ、右肩上がりの成長を実現しました。

混乱の最中にある競争の激しい市場にあって、イノベーションを実現し、顧客第一のアプローチを取る企業が先行し、それ以外の企業は遅れを取っています。そのため、Redfin のエンジニアリング チームは、合理化と自動化の機会を求めています。これは、そのような機会を活用して、顧客のためのイノベーションにより多くの時間、予算、知力を使えるようにするためです。これが、よりアジャイルな文化と協調的なクラウドベース ソリューションへの移行を模索するきっかけでした。

Redfin は、開発、コミュニケーション、コラボレーションにさまざまなツールを以前から使用しており、企業としての規模が小さいころはそれで上手く行っていました。しかし、スタッフ、利害関係、オフィスの数が増えるにつれ、リモート ワークと分離されたシステムに伴う課題も増えていきました。顧客の不動産に関する体験を変革するため、社内の慣行とプラットフォームを変革する必要がありました。

当社の競合には大企業が存在するため、使用する技術と時間を費やす技術についてスマートである必要があります。当社は、顧客目線で不動産を再定義する世界クラスの製品をチームが作り上げる上で、アトラシアンのサポートを信頼しています。

Evan Lerer 氏

エンジニアリング部門ディレクター

それから数年が経ち、Redfin は順調に目標の達成に向かっています。アジャイルな文化を確立し、アトラシアンによる移行サービスのサポートの下で Atlassian Cloud を実装してから、同社は $60,000 の直接的な節約を達成しただけでなく、以前はサービスの保守に費やされていた貴重なエンジニアリングの時間を市場投入までの時間の短縮に使えるようになりました。

規模の拡大によって、より優れたソリューションのニーズが高まりました。

Redfin が 2004 年に小規模なエンジニアリング チームとともに設立されたころは、今よりはるかにシンプルな時代でした。各プロジェクトにはわずか数名しか関わっていなかったため、各従業員は、自分の好きな文書管理ツールとコミュニケーション ツールを使用でき、チーム間でのコラボレーションすら難しくありませんでした。

その後、同社の従業員数は 3,000 人を超えました。規模が小さく、焦点を絞ったプロジェクトが何百件にも増え、それぞれに多くの利害関係者が関わり、分野を越えて分散しているにもかかわらず、全員が連携する必要が出てきました。また、この急激な成長に加え、新しい競合他社が継続的に市場に参入し、Redfin に徐々に追いついてきました。

このような変化がすべて結合した結果、エンジニアリング チームは自らのプロセスとシステムではこの状況に対応しきれないことを認識しました。エンジニアリング部門ディレクターの Evan Lerer 氏は、「以前は、統合された作業の場が存在しませんでした。特にエンジニアリング以外の人が関わっている場合、作業の進捗を追跡できませんでした。ある時点で、それまでとはレベルの違うコミュニケーションと共有、さらに大規模なチーム横断型プロジェクトをより上手く管理する手段が必要になりました。これを可能にするための統合されたワークフローが必要でしたが、手持ちのツールでは不可能でした」と語っています。

Evan 氏とその他のチーム メンバーは過去に同様の目的でアトラシアンを利用しており、エンジニアリング チームは何年もコード リポジトリとして Bitbucket を利用していたため、アトラシアンは自然な選択肢でした。リーダーとエンジニアは、文書管理とコラボレーションに Confluence を利用しつつ、Jira Software を使用することでどのようにカスタム ワークフローを作成し、それをチーム間で共有できるかを理解すると、アトラシアンが自らのニーズに合致していると確信しました。

デプロイの選択に当たって、Redfin が最初に目を付けたのが Atlassian Cloud でした。Evan 氏は、「当社は、独自のインフラストラクチャでの管理に依存しすぎています。私は、古いものに固執するよりは、改善に役立つ新しいものを構築したいと考えています。率直に言って、当社のエンジニアまたは IT の専門家にオンプレミスでシステムを管理させるのは、時間とお金の無駄です。すでに素晴らしい製品を提供している企業があるのに、それを利用しない手はありません。それを利用することで、私たちは自分の得意なことに集中でき、保守と面倒な仕事から解放されます」と語っています。従業員と事業にとって明確な利点があるため、チームは Atlassian Cloud の利用に賛成しました。

受信ボックスからの解放

エンジニアリング チームが Jira Software Cloud への標準化と研修を経て実装を開始すると、彼らは、よりアジャイルなアプローチも統合する機会を得ました。何人かの従業員は以前に勤めていた会社でアジャイルな文化を持ったチームで働いた経験があり、その時の実践方法はコラボレーションの改善、イノベーションの推進、サービス提供までの時間の短縮に役立つことを知っていました。

Evan 氏は、「チームは独自のプロセスの構築を開始し、すべてのチームにこのアジャイルな考え方が浸透しました。彼らは、スクラムとカンバンの運用を開始しました。また、スタンドアップも始めました。アジャイルな考え方を本格的に体現し始め、アトラシアンはその後押しをしてくれました。それは、非常に頼もしかったです」と当時を振り返ります。

エンジニアリング チームが Jira Software を運用していく中で、最初に求められたものは反復可能でアジャイルなワークフローの構築でした。エンジニアが各スプリントで取り扱うバックログからエピック、ストーリー、タスクを引き入れやすいシステムを構築しました。このような標準化かつ集中化されたワークフローをチーム間で共有して、進行中のタスク、完了済みのタスクを把握し、時間を節約し、よりスムーズにハンドオフできるようになりました。

Redfin は、コミュニケーションとスピードを改善するため、複数の機能と統合も活用しました。たとえば、組織 (代理店、顧客サポート チームなど) 全体で従業員が課題を把握したり、その課題に対応したりする必要がある場合の通知に、Jira Software のタグ機能を使用しています。また、Slack も統合して、チケット更新時にリアルタイム アラートを発し、ユーザーが Slack でコメントの追加、編集、または新規チケットの作成を行えるようにしました。このような改善によって、コミュニケーションが合理化され、従業員はあふれかえった受信トレイから解放されました。Evan 氏は、「メールって何ですか?私は、もうメールのチェックすらしてません」と冗談を言っています。

アトラシアン チームからのサポートの量と緊急対応時のレベルは素晴らしいものがありました。行き過ぎた部分は何もなく、我々の期待をはるかに上回るサービスでした。

Greg Lee 氏

Evan 氏は、新しいワークフローが確立された後、「文書管理の煩わしさを解決する」ために Confluence を導入したと語っています。エンジニアリング チームは、独自の部門を設立し、文書管理をすべて Confluence に移行しました。IT 部門は、エンジニアリング部門が Confluence を有効に活用しているのを見て、自分たちも使用したいと依頼しました。現在、IT 部門は、研修から文書管理、コラボレーションに至るまですべてに Confluence を使用しています。

Evan 氏は、「Confluence は、すべての要です。新入社員は出勤初日に、研修として Confluence にアクセスし、『開発ボックスのセットアップ方法』と『作業の進め方』を読みます。知りたいことは、すべてそこに書いてあります」と語っています。

よりアジャイルなクラウドベース開発エコシステムと一元化された文書管理システムによって、Redfin は、今まで以上に、チームの作業効率の向上とコラボレーションの改善を実現しました。

クラウドへの回帰

Redfin のチームは元々、クラウド デプロイを選択していたため、管理よりもイノベーションに重点を置いていました。同社の社員数とアトラシアンの採用が徐々に増え、最終的には以前存在した 1,000 ユーザー制限に達しました。ビジネスのニーズに合わせて規模の拡大を継続するため、チームは Atlassian Data Center に切り替えました。幸い、数年後に Atlassian Cloud のユーザー制限が拡張され、Redfin は彼らの言葉を借りれば、真っ先に「クラウドへ回帰」しました。移行によって、効率が向上し、予算を節約でき、サーバー保守ではなくイノベーションにさらにリソースを使えるようになりました。

成功に向けてスムーズな移行をサポートし、クラウド インスタンスをセットアップするために、Redfin はガイダンスとトラブルシューティングの目的でアトラシアン サポートと提携しました。また、Redfin は、Atlassian Access とのカスタム シングル サインオン ソリューションも同時に統合して、ユーザー プロビジョニングと管理をより簡単にしたいと考えていました。

Confluence は、すべての要です。

Evan Lerer 氏

エンジニアリング部門ディレクター

両チームのキックオフ後、Atlassian Cloud 移行マネージャーと移行サポート エンジニアは、移行計画の策定、Server インスタンスのクリーンアップのための Confluence Cloud Migration Assistant とその他のクエリの活用、適切なセットアップのための Atlassian Access とその他のアトラシアン チームとのコラボレーションを開始しました。アトラシアンと Redfin は隔週で会議を開き、進捗の報告、発生した問題の解決、次のステップの立案を行いました。Redfin のクラウド ソリューションは、キックオフ ミーティングからわずか 5 か月後に利用開始の準備が整いました。

移行は迅速かつスムーズに完了しました。システム管理者の Greg Lee 氏は、「アトラシアン チームからのサポートの量と緊急対応時のレベルは素晴らしいものがありました。行き過ぎた部分は何もなく、我々の期待をはるかに上回るサービスでした」と語っています。IT 開発運用部門のシニア マネージャーである Alasdair Thomson 氏は、「移行ツールの迅速な開発の恩恵を受けられたのはありがたかったです。専門チームがあるのは非常に助かります。すべてに満足しています」と付け加えました。

顧客重視の使命の達成

Redfin は、移行完了後、運用状況が大幅に改善し、不動産業界を変革させる自らの能力についてさらに自信を深めました。わずか数か月で $60,000 のコスト削減を実現し、人件費の節約を考慮すると総所有コストはさらに下がっています。Evan 氏は、「インフラストラクチャの管理に必要な工数がエンジニア 1 人分の工数の 8 分の 1 または 2 分の 1 とすれば、年間ライセンス料に対して非常に高いリターンがあると言えます。Atlassian Cloud を活用することによって、チームの作業時間を節約でき、その結果、費用を削減できます」と語っています。

Evan 氏は、「自分を含め、多くの従業員が Redfin の使命と価値のためにここで働いています。それは、単に優れた技術を構築することではありません。その本質は、顧客の役に立つことなのです」と語っています。「これこそ、当社が技術的な改善を行っている大きな理由です。当社の競合には大企業が存在するため、使用する技術と時間を費やす技術についてスマートである必要があります。当社は、顧客目線で不動産を再定義する世界クラスの製品をチームが作り上げる上で、アトラシアンのサポートを信頼しています」

クラウドへの移行を検討したことはありますか?

VSCO のロゴ

写真アプリをサブスクリプションビジネスにした VSCO は、透明性、効率性、チームワークに効果的な秘密の公式を見つけました。

Fugro のロゴ

アトラシアンのクラウド製品を使用した Fugro のイノベーションへの取り組み

invision のロゴ

InVision がアトラシアン製品と Slack によってツールの一元管理とリモートチームの拡張を実現した方法