信頼の文化を築く
チームの文化は、ミーティングやメッセージで確認できるものだけではありません。この演習を活用して、チームの価値観、習慣、暗黙の規範を明らかにすると、信頼を高め、明確性・連携を強化できます。
準備時間
30 分
所要時間
90 分
人数
3 - 10 人
5 秒の要約
- チームの文化で見えているもの、見えていないものをふりかえります。
- チームの文化のシンプルな氷山モデルの演習を利用して、思い込み、習慣、暗黙の規範を明らかにします。
- 信頼を高めて連携を強化するための具体的なステップを実行します。
必要なもの
- 物理的またはデジタル式ホワイトボード (Confluence ホワイトボードなど)
- 対面セッション用の付箋とマーカー
- 共有ドキュメント (Confluence ページなど)
- タイマー (オプション)
プレイのリソース
チームで信頼の文化を築く方法
チームの働き方を形作っている要因を明らかにし、信頼関係を築いて一緒に最大限の力を発揮しましょう。
チームでの信頼の文化とは
信頼の文化とは、メンバーが善意で接し、安心して発言・間違うことができ、お互いに信頼して最後まで業務を遂行できるチーム環境のことです。信頼の文化があれば、全員が協力して大きな成果を上げることに注力できます。
実際に、チームに強固な信頼の文化があると、次のようになります。
- チーム メンバーは、他のメンバーが善意で行動し、恥をかかせたり、傷つけたり、間違った行動を見つけようとしたりしないと確信します。
- 心理的安全性があります。チームメイトは、非難や反感を恐れずに、質問し、ミスを認め、懸念を共有できます。
- お互いに信頼できます。メンバーは約束したことを実行 (または積極的に期待事項を修正) するため、時間の経過とともに信頼が高まります。
- お互いに尊重し合い、気遣います。チームメイトはお互いの能力を尊重し、お互いを単なる "要員" ではなく、人として尊重します。
- 率直なフィードバック、意見の相違、悪いニュースは、成果を上げるための要素として受け入れられ、個人攻撃として扱われることはありません。
信頼の文化を築くとは
信頼関係を築くには、相手の善意を受け入れ、何か違和感がある時に声を上げることから始めます。期待事項 (決定者、誰がいつまでに何をするのか、"良い" 状態とはどのようなものか) を明確にします。その後、計画が変更されたら、迅速にフォローアップするか、修正します。信頼の文化では、チーム メンバーは意思決定の方法、その背景にある妥協点、成功の測定方法に関して把握しているため、全員の足並みを揃えられます。
お互いを信頼することは、常に意見が一致するということではありません。実際に、意見の相違は受け入れられます。信頼の文化とは、チーム メンバーが異議を唱えたり、リスクや懸念を安心して提起したりできるということです。メンバーは非難するのではなく、関心を持って対応します。信頼が揺らいだら、しっかりと謝罪し、次の措置を示して素早く修復します。
このプレイを行うべきタイミング
このプレイを実行するタイミング:
- 新しいチームやプロジェクトを立ち上げる予定であり、文化的な期待を明確にして始める必要がある。
- 新しいメンバーや新しいリーダーを迎える、組織の再編、戦略の変更など、チームに変化がある。
- 摩擦、混乱、または信頼の低下を感じているものの、その理由を特定できない。
- チームの規範や作業合意を見直し中で、詳しい意見を求めている。
従業員エクスペリエンス、DEI、または働き方に関して広範に取り組んでおり、話し合いの基盤となる具体的なアクティビティが必要である。
このプレイは、チームが長期間共に働き、経験を共有していてふりかえることはできるけれど、役に立たないパターンはまだ定着していない場合に特に有益です。
信頼の文化を築く 5 つのメリット
- 心理的安全性の向上: メンバーが安心して発言、アイデアを共有、ミスを認識できるようになるため、学習やパフォーマンスの向上につながります。(Duhigg. 2016)
- 明確な期待と規範: "ここでの対応方法" についての推測を減らし、役割、機能、タイム ゾーン間でより円滑にコラボレーションできます。
- 価値観と行動に関して、より強固に連携: 最も重要なことを明確にし、慣行・フィードバック・評価を設計して目的の文化を強化できます。
- リスクと摩擦の早期発見: 信頼関係が強固であれば、メンバーが早期に懸念事項を提起するため、課題がエスカレートする前に対応できます。
- 回復力が高く、つながりの強いチーム: 文化について日常的に話し合うチームは、より適切に変化に適応し、お互いをサポートし、長期にわたってパフォーマンスを維持できます。(Hartnell et al. 2019; Schein. 1984)
1. プレイの準備をする
想定所要時間: 5 分
まず、ツールを準備し、チームが一緒になって時間をどのように使うかについて期待事項を設定します。
チームメイトとの 60 分の時間をカレンダーで確保します。招待状では、セッションのゴール (チームの文化で目に見える部分とその裏側にある部分を理解して信頼を深める) をアジェンダと併せて共有し、全員が期待事項を把握できるようにします。
チームのグループ チャットで計画を要約したメッセージを送信し、自発的に進行役を担ってくれるメンバーを募ります。(会話の進行や時間の管理に慣れているメンバーを指名することもできます。)
対面で実施する場合は、部屋に次のものを用意します。
- ホワイトボードまたはフリップ チャートに大きな氷山を描きます。
- 氷山の 3 つの層 (目に見える文化、目に見えない文化、深層文化) にラベルを付けます。
付箋とマーカーを用意して、全員が自分のアイデアを記入できるようにします。
コンピューター上で実施する場合は次のようにします。
- Confluence ホワイトボードなどのデジタル ホワイトボードを作成し、上記で説明した 3 つの層がある同じ氷山を描きます。
- 参加者全員が編集アクセス権を持ち、意見を追加する場所を把握できるようにします。
チームの文化の氷山モデル
ヒント: 録画や文字起こしをしない
このセッションをリモートで進行する場合は、ミーティングを録画したり、AI ノートテイカーを使用したりしないでください。これにより、心理的にさらに安全な環境を作リ出せます。
2. 準備を整える
想定所要時間: 10 分
進行役は、このセッションの目的を説明してミーティングを開始します。チームの働き方、コミュニケーション方法、意思決定の方法について共に関心を持って考え、より強固な信頼の文化を築くということです。学習と改善がゴールであり、責任を追及することではないと強調します。
次に、氷山の 3 つの層を順に説明し、声に出して次のような例を挙げます。
- 目に見える文化は、簡単に確認できるものです。ミーティングや日課、コラボレーションのパターン、フィードバックの共有方法、使用するチャンネル、決定事項の発表方法などがあります
- 目に見えない文化は、感じ取れるものです。リスクや失敗に対する姿勢、発言に対する安心感、確執への対処方法、仲間の一員だと感じる/疎外されていると感じるメンバーなどです
深層文化 は、他のすべての要因となっているものです。"良い" という状態についての基本的な考え方や価値観、何によって報われるか、何を緊急または重要だと見なすか、成功をどのように定義するかなどです
興味深く寛大な考え方にチームを導きます。このセッションでは、前向きな意志を想定し、理解しようと耳を傾け、個人の性格ではなく "働き方" に重点を置きます。
チームの文化の氷山モデルでの 3 つの層
3. チームの文化の氷山モデルを詳しく調べる
想定所要時間: 25 分
次に、10 分間のタイマーを設定し、過去数か月間のこのチームでの実際の体験について全員に考えてもらいます。各層の例を個別に挙げてもらいます。
- 目に見えたこと (目に見える文化)
- 感じた、または察したこと (目に見えない文化)
根底にあると考える信念や価値観 (深層文化)
付箋 1 枚に 1 つのアイデアを記入し、ホワイトボード上の該当する氷山の層に付箋を配置できます。率直に、具体的に記入するよう全員に促します。「ミーティングが面倒です」ではなく、「スタンドアップがいつも長引くのは、その場で問題解決をしているためです」の方が有用です。
全員が個人でのブレーンストーミングを終えたら、メモを声に出して読み上げ、テーマ別にグループ分けします。
アイデアを氷山に貼付
ヒント: AI を組み合わせて、グループ分けして名前を付ける
AI は類似した項目をグループ分けし、各グループの名前を改善できます (例: "意思決定"、"フィードバック"、"帰属意識" など)。
4. 信頼を築く/壊すものに関して話し合う
想定所要時間: 15 分
氷山全体を見て、チームに次のような質問をします。
- 「層全体でわかるテーマは何ですか」
- 「氷山モデルで驚いたことや説明が必要なことはありますか」
- 「私たちの文化で信頼が築かれている部分はどこですか」
「現在の習慣で、意図せずに信頼が損なわれている部分はどこでしょうか」
話し合っている氷山の部分の近くに、主なふりかえりを書き留めます。
次に、維持する・変更する・試す事項について話し合います。
- 維持する: 「信頼の文化を明確にサポートしている既存の規範や日課は何ですか」
- 変更する: 「変える必要がある行動や習慣は何ですか」
試す: 「テストするべき新しい行動、実験、または日課は何ですか」
具体的で観察可能な、少数の変化に絞り込むようにします (例: "大きな決定を下す前に異議を求める" や "次のスプリントで試すために、明確に信頼を築くアクションを実行してふりかえりを終了する")。
5. 次のステップにコミットする
想定所要時間: 10 分
最後に、実行する具体的なアクションをいくつか選択し、相互に責任を課すにはどうすればよいか決定します。
共有ドキュメント (Confluence ページなど) を作成し、以下を記録します。
- 強化する 3 ~ 5 つの信頼構築プラクティス
- 今後 4 ~ 6 週間で試す 2 ~ 3 個の変更
-
信頼関係が向上しているかどうかを確認するために注目する兆候 (例: ミーティングで発言する人が増える、リスクがより迅速に明らかになる、より直接的なフィードバックが得られる)
各アクションについて、以下の点で合意します。
- 明確な所有者 (作業が共有される場合でも)
- 目標日またはチェックイン期間
- 進捗を追跡する場所 (Jira や Trello ボードなど)
フォローアップ
後回しにしないこと
このプレイを、1 回限りのワークショップというよりも、チーム文化に関する継続的な対話の始まりとして捉えてください。プレイで作成した氷山やグループとしての合意事項を再検討するためのフォローアップ セッションを予定してください。
その他のご質問がある場合は、
他の Atlassian Team Playbook のユーザーと会話を開始したり、サポートを受けたり、フィードバックを提供したりできます。
他のプレイも参照してください
ミーティング
週次チーム アップデート
別のミーティングを予定せずに、進捗を共有できます。
ミーティング
ページ主導のミーティング
より有意義なミーティングにするには、まず目的、期待される結果、主要な論点の概要を 1 ページにまとめます。
コミュニケーション
ユーザー マニュアル
チームメイトがあなたと働く最善の方法を理解するのに役立ちます。
デブリーフィング
ふりかえり
安全なスペースを提供し、何が有効で何が有効でなかったかについて話し合います。
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