Atlassian Cloud を利用した、チャンギ エアポート グループのデジタル トランスフォーメーションとスケーリング
Jira と Confluence のおかげで、ソフトウェア開発ライフサイクル全体が容易になり、発見から構想、優先順位付け、追跡、さらには確実なデリバリーに至るまで、セキュリティ保護され、承認されるようになりました。
Peewee Mercurio
DevOps リーダー, Changi Airport Group
50% 以上
Jira Service Management が支援するコラボレーションにより、チケット数を削減

Changi Airport Group について
課題: CAG (チャンギ エアポート グループ) は、デジタル トランスフォーメーションの際にアジャイル、DevSecOps、および TechOps のプラクティスを採用しましたが、コラボレーション、透明性、対応力をさらに強化するための新しいツールを必要としていました。
解決策: CAG は、アトラシアン クラウド プラットフォームを安全なエンタープライズ グレードのコラボレーション ソリューションとして導入したため、その課題を解決でき、会社に合ったスケーリングを実施できました。
影響: CAG のチームには、緊密なコラボレーション、プロセスの合理化、インシデントやサービス リクエストの迅速な解決のためのツールが揃っており、これによりスタッフや訪問者のエクスペリエンスが向上します。
新しいプラクティスには新たな解決策が必要
空港は小さな都市のようなものです。人々は常に出入りし、移動しています。買い物や食事をしたり、数十、ときには数百もの企業や組織とやり取りしたりすることもあり、安全かつ自由に行動できることが求められています。
当然、これはシンガポールの CAG (チャンギ エアポート グループ) にも当てはまります。同グループは、免税品ショッピングなどの常設の呼び物、冬をテーマにしたチャンギ フェスティブ ビレッジのようなシーズンごとの展示、期待の小売プロモーションなど、旅行者にとってもそれ以外の人々にとっても、空港をその目的地にするというユニークなミッションに着手しました。
世界クラスの空港、かつ目的地を作り上げるには、デジタル トランスフォーメーションという大きな取り組みが必要でした。CAG は、その高度な技術とプラクティスの面では、すでにリーダー企業として認められていました。しかし、チームにはアジャイル、DevSecOps、TechOps、その他の最新の方法論をすべて取り入れるためのツールが完全には揃っていませんでした。CAG はそのビジョンを実現するためのアイデアを、アトラシアンに求めました。
CAG は Jira Software、Confluence、Jira Service Management Cloud を導入することで、緊密なコラボレーション、プロセスの合理化、インシデントやサービス リクエストの迅速な解決のために必要なツールをチームにもたらしました。ツールが整ったため、空港では、あらゆる種類の内部関係者、旅行者、訪問者向けに、業界をリードするエクスペリエンスが提供されています。
アトラシアンのクラウドなら、可視性、説明責任、迅速なフィードバックを得られます。また、セキュリティや接続に関する不安がないため、どこからでもコラボレーションや作業を行えます。
Mark Fabie
Digital Tech の DevSecOps、TechOps、CyberSecurity チャプター リード
将来の規模拡大に備えた、今日の課題解決
CAG がデジタル トランスフォーメーションをサポートする開発プラクティスを最新化する前は、DevSecOps 用の一元化されたプラットフォームと、コラボレーション用の Microsoft Teams を利用していました。しかし、技術プロジェクトのコラボレーションや IT サービス管理専用のツールはありませんでした。ITSM ソリューションがないため、エージェントはリクエストの優先順位付け、追跡、解決が特に難しいと感じていました。この欠陥によって、エージェントがタイムリーにチケットをクローズできない場合に、サービス レベル アグリーメントを遵守できないリスクにさらされる事態も生じていました。
また、従業員はチーム コミュニケーション アプリを使って互いにチャットしていましたが、セキュリティ上の理由から廃止されたため、CAG にもう 1 つ大きな欠陥が生じました。CAG はこのような課題を解決し、会社に合ったスケーリングを実施できる、安全なエンタープライズ グレードのコラボレーション ソリューションを必要としていました。
CAG は新しいプラットフォームのリサーチ プロセスを始めるにあたり、組織内の既存のソリューションを調べ、従業員に推奨事項を求めました。あるチーム メンバーは、前職でアトラシアン ツールを使用していたため、Jira Software (CAG の iShopChangi アプリ開発チームですでに使用) と Corporate IT のサービス管理のための Jira Service Management を提案しました。社内チームと CAG のソリューション パートナーである Akeles から信任投票を得て、各リーダーも同社での Jira Software、Confluence、および Jira Service Management Cloud の使用を拡大することに合意しました。
インフラについて気にする必要はありません。唯一、考えるべきことは、十分なライセンスがあるかどうかです。
Mark Fabie
Digital Tech の DevSecOps、TechOps、CyberSecurity チャプター リード
CAG に堅牢なクラウド コラボレーション プラットフォームが登場
現在、組織内の複数のチームがアトラシアンのクラウド ツールを使用して業務を強化し、他に類を見ない空港エクスペリエンスを作り出しています。
CAG のエンジニアリング チームは、アジャイル開発、プロジェクト管理、課題追跡、コラボレーションのために Jira Software Cloud を利用しています。Jira Software は CAG の他のアトラシアン製品と接続されているため、チームはツールを切り替えることなく、シームレスにコラボレーションし、必要な情報すべてにアクセスすることができます。たとえば、Jira と Bitbucket では、エンジニアが安全に協力してコーディングに取り組み、バージョン管理を使用し、継続的インテグレーションと継続的デプロイ (CI/CD) パイプラインによって同期を維持できます。Confluence Cloud は Jira Software にも組み込まれているため、プロセス、要件、リリース、コミットなどのドキュメンテーションを簡単に見つけ、管理することができます。さらに、CAG は自社の Atlassian Cloud 製品を、Jenkins、Figma、テスト アプリ、セキュリティ ツールなど、日常の開発や運用に使用する他のツールと統合しています。
「Jira と Confluence のおかげで、SLDC [ソフトウェア開発ライフサイクル] 全体が容易になり、発見から構想、優先順位付け、開発者のコーディングの追跡、さらには確実なデリバリーに至るまで、セキュリティ保護され、承認されるようになりました。開発方法を構想し、本番環境にリリースする前にそのリリースを確実にレビューするためのガバナンスを追加し、開発者の作業内容をすべて追跡し、それ以上のこともこなしています」と、DevSecOps リードの Peewee Mercurio 氏は述べています。Digital Tech の DevSecOps、TechOps、サイバーセキュリティのチャプター リードである Mark Fabie 氏は、こう付け加えます。「アジャイルで本当に良いと思う点は、フィードバックが迅速に得られることです。Jira と Confluence を利用すれば、更新や変更があるたびに、作業に取り組んでいるすべての人に通知が届き、さらにフィードバックがスピードアップされます」
CAG のツールセットでは ITSM とインシデント管理が不足していたため、Jira Service Management を追加すすることによって大きな成果が得られました。このソリューションにより、e コマース チームや報酬チームは IT サービス リクエストに迅速に対応し、簡単に追跡できるようになります。Jira Service Management によって可視性と追跡機能が改善されたため、チームは 6 か月ごとに古くなった (または未解決の) 月次チケットの平均数を、3 年間で 50% 以上削減しました。
CAG はまた、信頼性の高いインシデント対応とアラートを提供する Opsgenie をアトラシアン スイートに追加したため、チームは重大なインシデントに迅速に対処し、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。
何よりも、CAG のアトラシアン製品はクラウドで実行されているため、これらのツールを管理する負担が軽減されています。Fabie 氏は次のように述べています。「インフラについて気にする必要はありません。唯一、考えるべきことは、十分なライセンスがあるかどうかです」
すべての人に対するエクスペリエンスの最新化と最適化
Atlassian Cloud ツールを増やし、保守の負担を減らしながら、CAG はデジタル トランスフォーメーションへの道を進み、社内外の顧客に可能な限り最高のエクスペリエンスを提供しています。「Atlassian Cloud で、可視性、説明責任、迅速なフィードバックが得られます。また、セキュリティや接続についての不安がないため、どこからでもコラボレーションし、作業することができます」と Fabie 氏は述べています。
CAG を利用する乗客が増えるにつれ、迅速かつ柔軟に、協力しながら作業するこのような機能は、これまで以上に重要になるでしょう。そして Atlassian Cloud ソリューションをすぐに利用できるようになった今、チームの体制は完全に整ったと言えます。

Changi Airport Group について
業界
航空
ユーザー数
1,000 人以上
場所
アジア太平洋

