開始/停止/続行のテンプレート

開始/停止/続行テンプレートを使用するメリット

優先順位を明確にする

プロジェクト管理で最も難しいことの 1 つは優先度を決定することです。数か月にわたる大規模なプロジェクトに取り組むときは、考えを整理して行動計画を作成するのは難しいものです。開始/停止/続行テンプレートを使って、開始すべき行動、停止すべき行動、継続すべき行動という 3 つの単純なカテゴリに行動を分類することで、優先度と改善すべき重点分野を特定できます。

意思決定を改善する

意思決定のプロセスは必ずしも容易ではありません。大きな影響を与える重要な決定を下す場合は特にそうです。過去の経験に基づいて意思決定を行うと、その決定がプロジェクトや組織にどのように影響するかをよりよく理解できます。開始/停止/続行テンプレートを使うことで、過去の決定をふりかえり、その結果に基づいて、より多くの情報に基づいた戦略的な選択をすることができます。

説明責任に対する意識を高める

チーム ミーティングを効果的に進めるためには、説明責任が必要です。説明責任がない状態では、どの分野の改善が必要かを誰も理解できません。うまくいったこと、うまくいかなかったこと、そして新しく始める必要があることをまとめてふりかえることで、全員が説明責任を持てるようになります。

コラボレーションを強化する

プロジェクト管理を成功させるには、コラボレーションが不可欠です。プロジェクトの進め方をチームでブレーンストーミングすると、次のステップについて全員が同じ認識を持つことができます。

開始/停止/続行テンプレートはチーム ディスカッションの明確な枠組みを提供することで、プロジェクトのコラボレーションを促進します。これにより開始すべきこと、停止すべきこと、継続すべきことを特定して、優先度と期待事項について全員が同じ認識を持つことができます。

継続的な改善を後押しする

成長の余地は常にあります。そして、開始/停止/続行の演習のテンプレートは、継続的な改善を促す優れた方法です。この演習では、最近のプロジェクトとスプリントをふりかえり、成功したことと成長の余地のある分野を評価できます。弱みに対処し、強みを強化することで、部門横断型チームを編成してさまざまなプロジェクトに取り組むことができます。

Confluence のブレーンストーミング テンプレートを使えば、集中力を維持しながら体系的にブレーンストーミング セッションを行えます。

開始/停止/続行の演習の実施方法

ステップ 1. 目的を設定する

まず、開始/停止/続行の演習の目標を定義して、その目標を演習の参加者に説明します。全員の足並みを揃えるための明確なゴールを設定することに加えて、この演習のフィードバックを活用してチームのパフォーマンスを向上させる方法を概説する必要があります。

ステップ 2. 意見を集める

開始/停止/続行の演習において、意見の収集は最も重要なステップの 1 つです。開始すべきこと、停止すべきこと、続行すべきことについて、チーム メンバーから意見を集めましょう。ビジュアル コラボレーション向けの Confluence ホワイトボードを活用することで、メンバー全員が一元的にアイデアを共有できます。

ステップ 3. フィードバックを分類する

さまざまなチーム メンバーからできるだけ多くの情報を集めたら、それぞれのアクションや行動を分類します。チームと話し合ったあと、それぞれの意見を「開始」、「停止」、または「続行」に分類します。

ステップ 4. フィードバックについて話し合う

オープンなコミュニケーションは、チームのパフォーマンス向上に不可欠です。開始/停止/続行の演習の一環として、オープンな議論を奨励しましょう。例えば、分類した意見について話し合い、意味を掘り下げる質問をして、チームが各項目を完全に理解していることを確認します。

ステップ 5. アクションの優先順位付けを行う

項目を分類したリストが完成したあとは、重要度とチームのフィードバックに基づいて、アクションの優先順位付けを開始します。投票システムを活用して、その結果に基づき項目の優先順位付けを行うか、オープンに議論して、ランキングによってアクションを整理しましょう。

ステップ 6. アクション計画を作成する

開始/停止/続行テンプレートにおけるゴールは、チームのパフォーマンス向上です。必要な情報がすべて揃ったら、さまざまなチームから集めた意見を利用して、アクション計画を立てましょう。

開始/停止/続行の演習中に新しいプロジェクトのアイデアが浮かんだら、Confluence のプロジェクト プランの無料テンプレートでアイデアを整理します。

開始/停止/続行テンプレートの使用に関するヒント

開始/停止/続行テンプレートを使用する場合、その効果を最大化する方法がいくつかあります。

• セッションに対して時間枠を設けて、チームが目の前の目標に集中できるようにする
• 建設的なフィードバックを促して、受け入れる
• 得られた結果を今後のセッションで測定可能な改善の基準として使用する

開始/停止/続行の例

開始:

• デプロイ前に新しいソフトウェア アップデートをテストする
• アップデートのリリース時にソフトウェアの安定バージョンを維持する
• 実際のユーザーでユーザビリティのテストを実施する

停止:

• チーム メンバーからのフィードバックを無視する
• 生産性を損なう、古いソフトウェアを使用する

続行:

• 定期的にミーティングを開き、プロジェクトについて話し合う
• どれほど小さな進捗でも、それを認知して喜び合う

こうしたフィードバックに基づいて、定例ミーティング中に別途時間を用意し、チームの意見を聞くようにします。古いソフトウェアをより新しくて効率的な代替品に置き換えましょう。さらには新しいアップデートのバグ テストを実施して、ユーザーとともにユーザビリティを評価するプロセスを確立しましょう。