Adacel がアトラシアンのクラウドに移行して、チーム間のコラボレーション、開発の合理化、ゼロ ダウンタイムを実現

ダウンタイムの削減は大きな成果です。Atlassian Cloud に移行する前は、年間約 10 件のダウンタイム イベントが発生していましたが、現在では実質的にゼロにまで減少しています。
Sonia Mina
ソフトウェア エンジニアリング マネージャー, Adacel
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Downtime events on Atlassian cloud, down from 10 per year
40% 以上
レポート作成にかかる時間が Marketplace アプリ Epic Sum Up で短縮された割合

Adacel について
1987 年に設立された Adacel は、グローバルな航空安全の確保において重要な役割を果たしています。業界の世界的リーダーである Adacel は、最先端の技術を応用して、高度な航空交通管制シミュレーションとトレーニング システム、そして最先端の航空交通管理ソリューションを開発しています。
課題: 航空交通管理業界のリーダーである Adacel は、既存の Jira と Confluence Server 製品のサポート終了が近づくにつれて、チーム間のコラボレーションと稼働時間を改善したいと考えるようになりました。
解決策: Adacel は Jira と Confluence を Atlassian Cloud Premium に移行し、技術チームだけでなく技術以外のチームも含めた組織全体にそのツールを展開しました。
影響: アトラシアンのクラウドに移行したことで、グローバルな部門横断型チーム全体でコラボレーションが大幅に改善され、ダウンタイムがなくなり、レポート作成にかかる時間が 40% 短縮されました。
クラウドベースのコラボレーション ソリューションが航空テクノロジー企業の迅速な運営をサポート
晴れた日には澄み渡って見える世界の空は、いわゆる超高速道路として機能し、世界経済が健全性を維持し続けるために不可欠な存在です。フライト追跡サービスを提供する FlightAware 社が公開した数値によると、空には常に約 8,000 機の航空機が飛行しています。また、IATA のデータでは、2024 年のフライト数が年間 4,000 万便を超えると伝えています。
オーストラリアの航空交通管制 (ATC) 管理および訓練会社である Adacel は、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋、アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドの顧客に最先端のソフトウェアを提供し、こうした複雑なフライト ネットワークの管理において重要な役割を果たしています。
エンジニアリングのエキスパートが集まるグローバルなグループをまとめて働き方を改善
オーランド、モントリオール、メルボルン、エストニアにオフィスを構える Adacel は、業界トップクラスの開発者と対象分野のエキスパートで構成される、優れたグローバル チームを擁しています。このチームのメンバーは 4 つの事業部門から集められました。同社がソフトウェア開発の管理にサーバー バージョンの Jira と Confluence を使い始めたのは 10 年以上前のことです。最初は 1 つのエンジニアリング チームに導入され、後にすべての事業部門の全ソフトウェア開発チームに展開されました。
Adacel は Jira と Confluence を深く理解し、自社のワークフローに合わせてツールをカスタマイズした経験を積んでいます。そうした実績を活かして、先ごろ、スクラムとカンバン ボードをシームレスに統合したアジャイル開発プラクティスへと移行しました。
規制の厳しい業界で事業を展開するエンジニアリング チームや数多くの事業部門では、プロジェクト ステータスの更新に簡単にアクセスできる必要があります。Adacel はこのプロセスを簡略化する目的で、プロジェクトの深いインサイトを得るために Aptis の Jira Marketplace アプリ Epic Sum Up を統合し、閲覧しているユーザーに該当する情報のみを表示するフィルターも用意しました。
担当しているプロジェクトの種類によっては、スクラムとカンバン ボードを組み合わせると有用なことが分かりました。Jira では、さまざまなチームのニーズに合わせて課題タイプやワークフローを柔軟に作成できます。
Sonia Mina
Adacel のソフトウェア エンジニアリング マネージャー
「ディレクター、プロダクト マーケティング チーム、マネージャーは、特にリリースが近づいてくると、プロジェクト ステータスの即時レポートを定期的に求めてきます」と Mina 氏は言います。「Epic Sum Up を使用すれば、要求される情報すべてを直感的かつ見た目に魅力的な方法で提供し、レポートを即座に生成できます」
Confluence は、Adacel のチームがドキュメンテーションを管理し、プロジェクトについて話し合い、ナレッジを共有するのに活用される重要なツールでもあります。「Jira で数多くの作業を進めている当社のチームにとって、Confluence は最適です。トレーサビリティを活用しながら、両方のソリューションですべてのことが即座に解決されるからです」と Mina 氏は付け加えます。
サーバー製品の欠点が変更のニーズを顕在化
Adacel のチームとワークフローが発展を続けるにつれて、Mina 氏のチームが気付いたのは、オンプレミス ツールのメンテナンスに必要なダウンタイムによる混乱が次第に大きくなり、その時間も長くなっていることでした。また、もしモントリオールでサーバーがダウンすれば、世界中で働く Adacel のチーム メンバー全員に影響が及びます。さらに、同社の幅広いソフトウェア スタックとの既存の統合は劣化が始まっており、新たな統合は困難かつコストがかさみ、場合によっては不可能なこともありました。その時こそが、より堅牢で新しいクラウド プラットフォームに移行するタイミングだと気付いたのです。
Adacel は、クラウドに移行することで、Jira と Confluence を使って仕事をしているグローバルなエンジニアリング チーム間のコラボレーションも強化されると想定していました。コラボレーションの相手が同じサーバーを使うユーザーに限定されず、さまざまな地域をまたがるシームレスなコラボレーションが可能になりました。プラットフォームでの定常業務に加え、Epic Sum Up をクラウドに導入することで、チームはレポートをさらに拡張して簡素化し、すべてをシームレスに追跡して将来に備えることができるようになります。
クラウドで大きく飛躍
Adacel は、アトラシアン ソリューション パートナーの Clearvision (現在の社名は Eficode) に連絡を取り、Jira と Confluence Server 製品をアトラシアンのクラウドに移行するサポートを依頼しました。両社は協力して、リスク評価、レポート、最適な移行パスを確保するための継続的な会議など、広範囲にわたる移行前計画を策定します。
「いずれはクラウドに移行すると考えていましたが、それが意味することを理解するには多くの準備が必要でした。ベストな進め方について、たくさんの質問をしました」と Mina 氏は説明します。「重要事項を文書化したテスト計画を作成し、独自のバグ追跡ツールを持っていた Clearvision と協力して、すべてが適切に準備されるよう取り組みました。それが大いに役立ったのです」
準備段階を終えてから、Adacel は週末を利用してテストを実行し、主要な機能が意図したとおりに動作することを確認した後に、本番フェーズに入りました。リンク切れや互換性の問題などの課題が発生したら、すぐに Clearvision およびアトラシアンと協力して迅速な解決にあたりました。
次に、Adacel は Aptis と直接やり取りしながら Epic Sum Up をアトラシアンのクラウドに移行しました。このプロセスは難なく進み、すぐに結果を出しました。
「Aptis の仕事は素晴らしいものでした」と Mina 氏は言います。「Epic Sum Up の移行はとても簡単で、煩わしいことはほぼありませんでした。Aptis は 2015 年から当社と提携しているので、私たちのプロセスを良く知っているのです。シームレスな移行でした」
Confluence のクラウド バージョンは素晴らしい製品です。デザインはとてもモダンで、Marketplace にはクールなガジェットやテンプレートが用意されています。flow.io のようなアプリを使って視覚的な図を作成すれば、Jira から Python スクリプトを抽出して Confluence にスナップショットを送信するなど、作業を簡単に共有できます。
Sonia Mina
Adacel のソフトウェア エンジニアリング マネージャー
アトラシアンのクラウドでダウンタイム ゼロと新たな次元の効率性を実現
アトラシアンのクラウドを採用した結果、Adacel のチームはかつてないほど効率的にコラボレーションできるようになりました。すべてのグローバル チームが 1 つのクラウド プラットフォームに集結することで、メンバーは共同作業をシームレスに進行できます。また、プロジェクト管理が容易になり、厳格なセキュリティ対策を維持したまま社内でデータにアクセスしやすくなります。さらに、メンテナンスはダウンタイムや手作業なしで自動的に実施されます。
アトラシアンのクラウドで達成される常時稼働時間も、ビジネス継続性とプロジェクト管理にとっての大きな改善になります。「ダウンタイムの短縮は大きな成果です」と Mina 氏は話します。「アトラシアンのクラウドに移行する前は、年間で約 10 回のダウンタイムが発生していました。その要因は主に、サーバーのメンテナンス、バージョンのアップグレード、もしくは単に問題を修正するための時間でした。これが現在は事実上ゼロになっています。当社には世界中に多くのチームがありますが、仕事を継続できる自信を与えてくれるこの環境は素晴らしいと感じています」
強化されたコラボレーション ツールと高度に統合されたワークフローにより、チームは時間を大幅に節約しています。エンジニア、プロジェクト マネージャー、サポート スタッフは、管理の負担に悩まされることなく、戦略的なタスクに集中する時間を増やすことが可能です。また、アトラシアンのクラウドはサブスクリプションに基づいて価格が設定されているため、Adacel がこれまでサーバーのメンテナンスや新しい機器の発注に費やしていたコストの削減にも役立っています。
Mina 氏によると、Epic Sum Up を使用することでレポート作成の効率が上がり、データを自動抽出できるようになったため、各チームで 2 日分に相当する時間が節約されています。これは割合に換算すると 40% の短縮です。ツールをクラウドに移行することで、こうしたメリットはさらに拡大しているのです。
「私たちは 2015 年に Epic Sum Up の使用を開始し、それ以来、ニーズに合わせて適応させる方法を学んできました」と Mina 氏は言います。「クラウドに移行したことで、可能性が広がるとともに、新たな次元の効率性を達成できました。また、新機能によってより適切なペースで作業を進めることができ、更なる改善へとつながっています」
Confluence Cloud には、プロジェクトの進捗状況を示す変更管理ボード内の動的データ リンクなど、コラボレーションとトレーサビリティをさらに強化する新しい機能も用意されています。
「Confluence のクラウド バージョンは素晴らしい製品です」と Mina 氏は言います。「デザインはとてもモダンで、Marketplace にはクールなガジェットやテンプレートが用意されています。draw.io のようなアプリを使って視覚的な図を作成する際、Jira から Python スクリプトを抽出して Confluence にスナップショットを送信するなど、作業を簡単に共有できます」
その可能性は無限大: 技術以外のチームもプラットフォームに参加できる
アトラシアン クラウドに移行するメリットは、組織全体に浸透しています。ソフトウェア エンジニアリング以外の部門も Jira と Confluence を業務に活用し始めており、全体的な効率とコミュニケーションを向上させています。
「人事部門は、タスクとドキュメントを追跡するためのカンバン ボードの作成を検討しており、すでに素晴らしい成果につながっています」と Mina 氏は言います。「Jira は、トレーニングの進捗を記録するためにも使用されています。これは、トレーニング費用に関する厳格な報告を求める税額控除制度があるカナダにおいて、コンプライアンス上とても重要です。現在では、このプロセスをより簡単に行えるよう、Jira で体制を整えました」
Adacel が航空交通管理とシミュレーションの分野で革新を続ける中、アトラシアンとのパートナーシップが同社の IT 戦略とビジネス ビジョンの礎となっています。このパートナーシップにより、Adacel は成果を向上させ、世界中の有能なチームがより多くの時間をシームレスな空路移動の確保に費やせるようになります。

Adacel について
1987 年に設立された Adacel は、グローバルな航空安全の確保において重要な役割を果たしています。業界の世界的リーダー である Adacel は、最先端の技術を応用して、高度な航空交通管制シミュレーションとトレーニング システム、そして最先端の航空交通管理ソリューションを開発しています。
業界
航空
ユーザー数
300
場所
オーストラリア
ソリューション パートナー

