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Navitime + Atlassian

サーバー版からクラウド版へ移行し利便性を大幅に向上

Atlassian Accessの導入でアクセス権の管理も強化


Navitime logo
業界

情報通信事業

場所

日本、東京都

従業員

約520名(2021年4月1日現在)

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課題

  • 新機能のいち早い実装と、アップデート作業の効率化
  • ユーザーアクセスの利便性向上と、きめ細かいアクセス管理の実現
  • 組織変更や社員の入退社に伴う、アクセス権の変更やアカウント付与/削除の効率化

効果

  • Jira Software、Confluence、Bitbucketをクラウド版へ移行、最新機能の迅速な適用が実現されるとともに、アップデート作業に関する負担を大幅に削減
  • Atlassian Accessの導入によるシングルサインオンと、ユーザーの所属する組織に応じたきめ細かなアクセス権の管理を実現
  • Atlassian Accessのプロビジョニング機能により、柔軟かつ容易なアクセス権の変更とアカウント管理が可能に

ナビタイムジャパンの開発業務を支えるアトラシアンのソリューション群

独自の経路検索エンジンの技術を主軸に据え、トータルナビゲーションサービスである「NAVITIME」やカーナビゲーションアプリ「ドライブサポーター」など、個人および法人向けに多彩なサービスを提供する株式会社ナビタイムジャパン。2001年のサービス開始以来、順調に利用者を獲得し続けており、現在の月間ユニークユーザー数は5,100万人以上、有料会員数も480万人に達しています。(2018年9月末時点)

「経路探索エンジンの技術で世界の産業に奉仕する」を経営理念に掲げる同社にとって技術力こそがビジネスの成長の原動力であり、全社員のうち約8割がエンジニアで構成されています。そうしたエンジニアの開発業務を支援するために生まれた組織が、開発サポート部門です。経営推進部 情報システム/開発サポート部門の天野剛志氏は、「開発サポート部門は社内の開発系ツールの導入や運用促進を担っており、情報システム部門のほか、様々な開発系部門から集った有志によって構成されています。現在、7名のメンバーが在籍し、本来の業務との兼任でサポートにあたっていますが、皆、『社内の開発環境をより良くしていきたい』という高い意欲を持って取り組んでいます」と説明します。

Team photo

そして、ナビタイムジャパンの開発業務の効率化を様々な場面で支えているのが、アトラシアンのソリューションです。同社は2015年4月にプロジェクト管理ツールの「Jira Software」、コラボレーションツールの「Confluence」、Gitコード管理ツール「Bitbucket」について、それぞれサーバー版を導入し、開発業務で活用し続けてきました。

2020年には約9か月の期間をかけてサーバー版からクラウド版への移行を実施。同時に、クラウドセキュリティの強化とID管理の効率化、ユーザーの利便性向上を図るため、シングルサインオン基盤の「Atlassian Access」も新たに導入されています。

「クラウドへ移行して、在宅勤務でも出社時と変わらず業務ができているので、アップデート作業のために出社する等の対応が不要になり非常に助かりました」

Headshot

株式会社ナビタイムジャパン 経営推進部 情報システム/開発サポート部門
天野剛志氏

screenshot

アップデート工数の削減とタイムリーな機能強化を期待しクラウド版への移行に踏み出す

クラウド版へ移行した背景には、従来、手動で行っていたサーバー版のアップデートに関する工数の削減、そして定期的なアップデートによる機能強化への期待があったといいます。事実、クラウド版へ移行したことで、様々なメリットを享受できています。

Jira Softwareは社内の多岐に亘るプロジェクトの管理で活用されていますが、クラウド版への移行で最もユーザーから評価されているのが、コミュニケーションツールの『Slack』との連携です。「SlackからJira Softwareの課題を作成したり、ステータスの変更やコメントの記載を行ったりできるようになったのは嬉しいですね。従来のようにSlackとJira Softwareを交互に行き来せずに済むようになったので利便性が大幅に向上しています」と天野氏は話します。また、コーディングせずに自動化ルールが作成可能な「Automation」機能も活用されています。例えば「コメントが記載されたらSlackで通知する」「ステータスがオープンの場合、関係者に連絡する」など、自由度の高い自動化ルールの作成が可能な点は現場のエンジニアから高く評価されているといいます。Jira Softwareの活用場面はさらに広がりを見せており、現在、同ツール上で管理されている課題数は約46万件にも達しているといいます。

一方、Confluenceは引き続き多彩なナレッジを蓄積、参照するためのツールとして活用されており、ページ数も現在では約9万4,000ページに上っています。

そしてBitbucketはソースコード管理ツールとして開発に携わるすべてのエンジニアに利用されており、他のCI/CDツールやクラウドサービスとの連携の強化に期待が寄せられています。

「Atlassian Accessの導入により、一連の変更処理が容易かつ迅速に行われるようになったことも大きな評価ポイントです」

天野氏

Atlassian Accessの導入でセキュリティ強化とアクセス管理の効率化を実現

これらのアトラシアンのソリューションのクラウド移行に伴い、新たに導入されたのがAtlassian Accessです。同社ではクラウドサービスへのアクセスに際して、クラウド型ID管理ツール『OneLogin』の利用が定められています。そこで、OneLoginとのSAML(Security Assertion Markup Language)連携が可能なAtlassian Accessを導入、アトラシアンのソリューション群へセキュアなアクセスとシングルサインオンが実現されています。

Atlassian Accessの導入メリットの1つが、ユーザープロビジョニングが可能となったことです。社員の入社時にAtlassian Accessを用いてアカウントを作成、アクセス権を付与すれば、自動的にJira SoftwareやConfluence側に反映されるので、各ソリューションに対して個別に設定を行わずに済んでいます。また、社員の退職時にはIdPでの無効化に伴い、Atlassian Accessアカウントも無効化されログインできなくなるため、セキュリティの強化も図られています。「実際、プロジェクトの中には一時期的にアカウントを付与するケースも存在しますが、Atlassian Accessの導入によりアクセス管理が大幅に効率化されています」と天野氏は評価します。

また、Atlassian Accessの導入により、組織変更に伴う大がかりなアクセス権の再設定にも容易に対応できるようになったといいます。

「現在、社内にはプロジェクトの種別に応じて100以上の組織グループがあり、そのグループごとにJira SoftwareやConfluenceへのアクセス権が細かく設定されています。これらのグループですが、新事業年度ごとに行われる組織変更により、メンバーが大きく入れ替わるケースも少なくありません。したがって、組織変更の実施に際してなるべく早く新しいアクセス権を付与しなければなりませんが、Atlassian Accessの導入により、一連の変更処理が容易かつ迅速に行われるようになったことも大きな評価ポイントです」(天野氏)

jira board screenshot

このほか、現場のエンジニアからは「シングルサインオンの実現により、都度、ソリューションごとに異なるIDパスワードを入力しなくて済むようになった」との声も寄せられているといいます。

今回、アトラシアンのソリューション群をクラウド版へと移行するとともにAtlassian Accessを導入したことで、昨今の新型コロナウイルス感染拡大防止に向けたテレワークの実施にもスムーズに対応することができました。実際、オフィス外であっても、これまでと変わらない業務が実現できているといいます。

最後に天野氏は今後の展望とアトラシアンに対する期待を次のように語りました。

「本来、私が在籍している情報システム部門でも、より一層の業務効率化に取り組み、『ビジネスの成長に寄与するIT化』に邁進できる環境を実現していきたいと考えています。アトラシアンは積極的なM&Aによりソリューションの拡充を図っていますが、それが私達の業務効率化に寄与するものであれば、ぜひ導入を検討したいですね」(天野氏)



※ナビタイムジャパン様では、アトラシアン製品のクラウドへの移行や各種製品の使い方を発信されています。

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