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Abema + Atlassian

新しい未来のテレビ「ABEMA」の

高度なシステム開発を支え続けるJira Software


Abematv logo
業界

動画配信事業

場所

日本、東京都

従業員

600人(2021 年5 月1 日現在)

製品
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課題

  • 常時、並行稼働する膨大な開発タスクの管理を効率化したい
  • 開発業務の工数管理を実施しエンジニアのスキルアップと、改善に向けた分析を行いたい
  • 画像やテキストを利用した画面仕様書の作成と管理を行いたい

効果

  • Jira Softwareの導入で開発業務のタスク管理を実現、優先度を意識した開発業務を推進
  • アドオンアプリを使った機能拡張で、各タスクの開発スピードを採点、スキル向上のための指針や予実管理としても活用
  • Confluenceのリッチテキスト編集機能による、画像やテキストを盛り込んだ画面仕様書の作成が可能に

多岐に亘るシステムの開発で支えられる「ABEMA」

2015年4月、株式会社サイバーエージェントと株式会社テレビ朝日の出資により設立された株式会社AbemaTV。同社の主力とする事業が、テレビのイノベーションを目指し“新しい未来のテレビ”として展開する「ABEMA」(アベマ)です。国内唯一の24時間編成・24時間放送のニュース専門チャンネルをはじめ、オリジナルドラマや恋愛番組、アニメ、スポーツなど、多彩なジャンルの約20チャンネルを24時間365日放送しています。2016年4月の本開局から、5年でアプリは6,500万ダウンロードを突破、週当たりの利用者数も1,200万規模で推移するなど、順調に成長を続けています。

さらに近年では、有料オンラインライブ「ABEMA PPV ONLINE LIVE」、ABEMA公式の通販サービス「ABEMA Shopping」など、主軸とするメディア事業と連動した周辺事業にも注力し、ビジネス領域を拡大させています。

そうしたABEMAの番組配信をシステムの側面から支えているのが、開発本部です。AbemaTV 開発本部 副本部長 兼 PMグループリーダーの矢内幸広氏は、「現在、AbemaTVには約600名の社員が在籍していますが、そのうち約130名が開発本部に所属し、番組配信を支えるサーバーサイドの構築をはじめ、アプリケーション開発、広告システムやデータ分析、さらには最新の映像配信技術に関するものなど、多岐に亘るシステム開発を行っています」と話します。

また、ABEMAはPCやスマートデバイスをはじめ、テレビデバイス、スマートスピーカーなど20種類以上のデバイスに対応していますが、デバイスごとに特性や仕様も異なることから、同じ機能であってもデバイスごとにシステム開発が必要となるケースも少なくありません。

「例えば、有料オンラインライブ『ABEMA PPV ONLINE LIVE』を提供するにしても、iOS、Android、テレビなど、デバイスごとにアプリケーションの開発が必要となります。そこで、プロジェクトマネージャーが全体を取りまとめながら、デバイス別に組織されたチームが開発を行っています」(矢内氏)

「iOSの開発チームだけでも、常時100以上のタスクがJira Software上で進行しており、うち20ほどが直近1~2週間以内で開発が行われるものですが、常に優先すべきタスクがJira Softwareによって明示化されています。」

Headshot

株式会社AbemaTV 開発本部 副本部長 兼 PMグループリーダー
矢内幸広氏

膨大なシステム開発タスクのスムーズな管理に不可欠なJira Software

そうした開発業務を円滑に進めるため、AbemaTVが2015年から活用し続けているのが、アトラシアンのプロジェクト管理ツール「Jira Software」です。矢内氏は、「主にアプリケーションやWebのフロント・バックエンドシステムの開発チームのメンバーがJira Softwareを利用しています。先にも述べたように、機能を1つ作るにしてもデバイスごとの開発が必要となります。そうしたことから、デバイスごとにアプリケーションの仕様も開発スケジュールも異なっているのですが、そのタスク管理をJira Softwareで行っています」と説明します。

具体的には、1~2週間を1つのサイクルとしたスプリント開発を推進する中で、ある機能の開発に関するタスクが発生した際に、プロジェクトマネージャーがJira Softwareを用い、各デバイスチームの担当者ごとにスケジュールや仕様書のリンクを付記したチケットを発行しています。「iOSの開発チームだけでも、常時100以上のタスクがJira Software上で進行しており、うち20ほどが直近1~2週間以内で開発が行われるものですが、常に優先すべきタスクがJira Softwareによって明示化されています。これにより、『今週は、この作業にコミットする』というように開発チームの各担当者のミッションが明確化され、プロジェクトを円滑に進められています」と、矢内氏は話します。

jira board screenshot

Jira Softwareはバグ管理にも利用されています。システムにバグの発生が報告された際には、バグの再現手順などをチケットにすべて記入するとともに、緊急度をレベル分けして対応に優先順位をつけたり、備忘録として蓄積したりしています。

また、PMの立場からも矢内氏は、Jira Softwareにより様々なタスクが可視化できる点を評価しています。

「ABEMAが目指しているのはテレビの“再発明”であり、その大目標から逆算して目下の機能拡張に取り組んでいますが、アトラシアンの提供するソリューション群は、そのための道筋を明文化したり体系化したりするのに不可欠なツールであると考えています。」

矢内氏

「例えば、ラベル機能を利用することで、ある機能に関するタスクについてデバイスチームや部門を横断し1つのプロジェクトとして一元的に参照したり、機能の詳細や開発の進捗状況等を比較したりできるのは便利ですね」(矢内氏)

Jira  Softwareのアドオンアプリである「Tempo Timesheets-Time Tracking & Reports Cloud」も活用した工数管理も行われています。具体的には、各タスクの開発スピードを測定し採点することで、開発者自身のスキル向上のための指針としています。また、開発スケジュールの予実管理も可能となり、当初2週間で予定したタスクが3週間かかった際にも、『このスケジュールが適正だったのか』『何かボトルネックとなっている問題があるのか』といった改善のための分析に役立てられるようになっているといいます。

目標は“テレビの再発明”、その道筋を体系化するためにも不可欠なアトラシアンのソリューション

このほかAbemaTV は、2016年からコラボレーションツールの「Confluence」も活用しています。「Confluenceは主にアプリケーションの画面仕様書の管理と参照で利用しています。画面の仕様のほか、動作時の挙動について画像を張り付けるとともに詳細な説明を付加できる点が便利ですね」と矢内氏は話します。

今後のABEMAのサービス強化について矢内氏は、「例えば、レコメンド機能やプッシュ機能の強化により、利用者に番組を視聴してもらう機会を拡充していきたいと考えています」と展望を話します。そうした機能強化を図っていくうえで、矢内氏が重要なテーマとして考えているのが、全社を通じた意識共有を行えるような組織作りだといいます。

「個人のタスクとして仕事をするのではなく、社員全員が大きな目標に向かってチャレンジしていくためには、全社的な意識の共有が不可欠であり、そのためにも様々な施策に取り組んでいます。そして、ABEMAが目指しているのはテレビの“再発明”であり、その大目標から逆算して目下の機能拡張に取り組んでいますが、アトラシアンの提供するソリューション群は、そのための道筋を明文化したり体系化したりするのに不可欠なツールであると考えています」(矢内氏)

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