Jira Service Management Cloud の新機能まとめ – 2023年5月版

意思決定を支える Atlassian Analytics、作業効率の向上に役立つ定型返信や UX の改善など

先月開催された「Team ’23」では、キーノートやセッション、展示会場で Jira Service Management に関する新機能や数々のアップデートが紹介されていました。このブログでは、Team ’23 で発表された新機能も含め、最近 Jira Service Management に追加された機能をまとめてご案内します。

Cloud Enterprise プランで Atlassian Analytics の提供を開始

企業や組織のあらゆる部門において、アトラシアン製品をはじめ多くの製品が利用されており、それぞれのツールに重要なデータが分散しています。この度 Cloud Enterprise プランのお客様向けに提供を開始した Atlassian Analytics を使用すると、アトラシアン製品やその他のデータソースに存在するデータをシンプルかつ柔軟な方法で可視化できるようになります。開発および運用ツール双方からのデータを合わせて活用することで、開発、IT、ビジネス部門を横断した業務の流れを把握し、より迅速に、かつ的確な情報に基づいた意思決定を行うことが可能です。

また、リクエスト管理、インシデント、変更、サービスパフォーマンスなど、あらかじめ用意されているダッシュボードを使用してインサイトを得ることもできます。さらに、表示される案内に沿って入力することで、独自のダッシュボードの作成も可能です。

Atlassian Analytics について詳しくは、こちらのブログ記事をご覧ください。

アセット機能の UX 改善 – オブジェクト、ナビゲーション、スキーマビューを更新

シンプルになったユーザーインターフェイスや、オブジェクトデータのインライン編集、スキーマ横断の検索などにより、アセット内のあらゆるデータを簡単に把握し、追跡できるようになりました。

ユーザーインターフェイスの改善

スキーマビューとオブジェクトビューが刷新され、シンプルで見やすくなりました。

スキーマビュー
オブジェクトビュー

オブジェクトのインライン編集

Jira の他の箇所と同様に、オブジェクトデータを直接編集できるようになりました。編集作業が効率化され、オブジェクトの属性を一目で確認できます。

オブジェクトのインライン編集

スキーマを横断した検索

スキーマビューで、ユーザーがアクセス可能なすべてのスキーマのオブジェクトとオブジェクトタイプを検索できるようになりました。スキーマを横断して検索することで、必要な情報を探し当てるのにかかる時間と手間が削減されます。

その他の改善について詳しくは、こちら (英語) をご覧ください。なお、アセット機能は Premium および Enterprise プランのお客様にご利用いただけます。

定型返信

一日を通して同じようなチケットに対応するエージェント (問い合わせ担当者) は多いのではないでしょうか。2023年5月3日より、クラウド版のすべてのプランで、定型返信の機能をご利用いただけるようになりました。よくあるリクエストへの回答を作成し、定型返信文として保存することで、チームメンバー全員がその回答を使用し、迅速かつ正確に返信できるようになります。本機能の詳細は、こちらのドキュメントをご覧ください。

ヘルプセンターでのプロジェクト表示/非表示を選択

これまで多くのお客様より、ヘルプセンターで表示するプロジェクトをカスタマイズされたいという要望をいただいていましたが、ついに実現しました!これまでは、既存のプロジェクトがすべてヘルプセンターに表示されていましたが、必要に応じてプロジェクトの表示/非表示を設定できるようになりました。本機能の詳細は、こちらのドキュメントをご覧ください。

営業およびデザインチーム向けのサービス管理テンプレート

昨年、財務とマーケティングチーム向けのテンプレートが公開されましたが、この度、営業とデザインチーム向けに、それぞれの部門で受け付けたリクエストを効率的に管理するためのテンプレートが追加されました。これらのテンプレートには、各部門に特化したリクエストタイプとワークフローがあらかじめ設定されています。

「セールス サービス管理」テンプレート

見積りの手配から契約書のレビューまで、営業部門に関連するリクエストの受け付け、その進捗管理やレポートが一箇所に集約されます。

「デザイン サービス管理」テンプレート

ロゴや画像、イラストなど新しい素材の作成やデザインの変更など、デザイン部門が担当するリクエストを管理しやすいテンプレートです。

サービス管理関連のテンプレートを利用するには、[プロジェクト] > [プロジェクトを作成] で表示される画面で [サービス管理] を選択し、用意されているテンプレート一覧から最適なものをお選びください。


Atlassian Analytics やアセット機能は有償プランでお使いいただける機能ですが、Free プランでも定型返信やテンプレートをはじめとする多くの機能をご利用いただけます。問い合わせやリクエスト管理の効率化にお悩みの方はぜひ一度、Jira Service Management をお試しください。

なお、Jira Service Management の基本機能を、実際の製品の操作を交えてご紹介するオンライン製品デモを毎月開催しています。同製品の活用をご検討中の方や、評価中の方は、ぜひご参加ください。