本ブログは、こちらに掲載されている英文ブログの意訳です。内容に相違がある場合は、原文が優先されます。
AMP誕生:人間とAIエージェントが協働するためのマルチプレイヤー・プロトコル
アムステルダムからこんにちは。
なんという一週間でしょう。Team ’26 Europe の熱気は格別です。ものを作り、動かし、直す人々—その数千人が一堂に会し、試し、共有し、学び合っています。
こうしたイベントは、最高の仕事は決して一人では成し遂げられないということを、私たちに思い出させてくれます。チームはアイデアを磨き上げます。一人では見落としてしまうことに気づき、力を合わせてより速く前へ進みます。
AIも同じように機能すべきです。しかし今日、多くの企業では、それが……実現できていません。
AIの活用は、たいていシングルプレイヤーモードで始まります。ノートパソコンのチャット画面に向かって、たった一人で文字を打ち込む—そんな姿です。それで個人の作業は速くなるかもしれませんが、一人や個別のタスクを速くしたところで、チーム全体を動かす力にはなりません。
本当の変化が起きるのは、AIがマルチプレイヤーになったとき—エージェントが人間の仲間と肩を並べて働くようになったときです。
私たちはこれまで何年もかけて、オープンなAPI、開発者エコシステム、Teamwork Graph、Atlassian MCP、Atlassian CLI、そして新たに登場しつつあるエージェント間(Agent-to-Agent)標準を通じて、チームワークをより密につなぎ、相互運用できるものにしてきました。
そして今日、私たちは次の一歩を踏み出します。AMP – エージェンティック・マルチプレイヤー・プロトコル(Agentic Multiplayer Protocol)です。
AMPは、人とエージェントがつながって協働するための基盤です。エージェントに対して、アトラシアン製品とその枠を超えて安全に貢献するためのコンテキスト・可視性・権限を与えます。そして、相互に連携する3つのレイヤを通じて、仕事を一つにまとめ上げます。
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フロー内でのコラボレーション: エージェントは、仕事が実際に行われるその場に組み込まれたときに、最も力を発揮します。AMPを使えば、次のことが可能になります。
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- 手軽なLoom動画でエージェントに指示を出したり、Confluenceドキュメント内で直接@メンションしたり、Jiraのコメントスレッドで進め方を議論したりできます。
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エージェントをJiraのワークフローに直接組み込み、トリアージや作業の自動振り分けを任せられます。
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Figmaやお使いのIDEといったツールをMCP経由で接続し、コンテキストとエージェントによる作業を、スタック全体でシームレスに連携させられます。
エージェントにあなたが意味するところを正確に見せると、あなたの声・カーソル・選択範囲が、受け入れ基準を伴う構造化されたブリーフになります。エージェントはそれを拾い上げて作業に取りかかり、そして報告を返すので、あなたは自信を持ってレビューし、改良し、出荷することができます。
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アイデンティティと共有プレゼンス: チームには、エージェントが何をしているのかを見渡し、誰がそのエージェントの責任者なのかを把握し、どのように仕事を前進させているのかを理解することが必要です。AMPを使えば、次のようになります。
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- どのエージェントにも、明確な所有者、固有のプロフィール、そしてリアルタイムの貢献表示が備わっています。
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ドキュメントを編集しているときやホワイトボードを見ているとき、人間の仲間のカーソルのすぐ隣に、エージェントのカーソルが表示されます。
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開発者が自分のノートパソコン上でローカルにエージェントのセッションを実行すると、AMPがそのセッションをJiraボードへ直接つなぎ、ローカルでの作業がチーム全体から見える状態に保たれます。
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コンテキストとガバナンス: エージェントが安全に働くには、適切なコンテキストと権限が必要です。AMPを使えば、次のようになります。
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- どのエージェントも Teamwork Graph を基盤としており、お使いのさまざまなSaaSツール全体から、組織に蓄積された本物の記憶を引き出します。
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権限は適切な範囲に絞り込まれます。人事エージェントは、それを操作する人の厳格なアクセス権限をそのまま引き継ぎ、一方でヘルプデスクのエージェントは、専用のサービスアカウント上で独立して動作します。
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エージェントの活動を完全に監査できます。誰がそのエージェントを起動したのか、どのデータに触れたのかが分かり、人間によるチェックポイントも標準で組み込まれています。
Jiraでは、新たに追加されたエージェントセッション機能により、ローカルおよびクラウドのエージェントセッションが、適切な作業項目に自動的に紐づきます。そのため、チームは手動でのステータス更新を追いかけることなく、人間の作業と並行してエージェントが何をしているのかを把握できます。
しかし、AMPは単なるテクノロジーの話ではありません。エージェントは人に取って代わるものではなく、チームの一員として加わる存在です。だからこそ私たちは、人とエージェントの1対1のやりとりだけを考える発想から一歩踏み出し、人とエージェントが入り混じったチームが共に協働できるような体験を設計する必要があります。AMPは、綿密に練られたデザインパターンを用いることで、人とエージェントの体験を直感的で心地よいものにし、アトラシアンプラットフォーム全体に深く統合します。
AMPは本日より提供を開始します。詳しくはこちらをご覧ください。
アトラシアンプラットフォーム全体にわたる120以上のイノベーション
AMPは、人とエージェントがどのように協働するかのルールを定めます。しかし、チームに加わったエージェントの価値は、そのエージェントが何を知っていて、何ができて、どれだけ信頼できるかによって決まります。
私たちはこの1年で120を超えるエンタープライズ向け機能を提供してきました。そしてTeam ’26 Europeでは、その次の波をお届けします。今週発表したものの一部を、以下にご紹介します。
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より高性能になったAtlassian MCPサーバー: Cursor、Claude、VS Code、CLIのいずれで作業していても、アトラシアンのコンテキストはあなたについて回ります。新しいMCPサーバーは、より広い範囲をカバーしながら、使用するトークン量を抑えます—同じJira・Confluenceの作業に対して最大25%削減します(Claudeモデルでの社内ベンチマークによる)。
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Teamwork Graphのより豊かなコンテキスト: 新登場の Code Search アプリにより、Teamwork Graphはあなたのソースコードを、関数・シンボル・クラスのレベルまで読み取れるようになりました。構造化データもネイティブなコンテキストタイプとなり、Atlassian Insights を使ってどこからでもデータレイクやデータウェアハウスに対してクエリを実行できます。
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よりつながったコンテキスト: 深い社内コンテキストは、チームがコミュニケーションを取りアクセスを管理するシステムとつながってこそ役に立ちます。Teamwork Graphは今や、7つのコンテキストタイプと2,500億の連携オブジェクトにまたがり、80以上のコネクタを備えています。新たに Zoom、Gong、Microsoft Entra ID、Google Identity が加わりました。Artifacts は、エージェントの成果物に永続的かつガバナンスの効いた置き場所を与え、それらをグラフへとインデックスし直します。Rovoおよびアトラシアンプラットフォーム全体の新機能は、こちらですべてご覧いただけます。
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ローカルのエージェントセッションを追跡: まもなく、IDEやターミナルからエージェントセッションをJiraに取り込めるようになります。これにより、コンテキストが引き継がれ、エージェントの活動が人間の作業と並んでガバナンスの対象となります。
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すべてのエージェントにアイデンティティと制御を: エージェントがより多くの仕事を担うようになるにつれ、チームは、それぞれのエージェントが何を見られて、何ができて、誰が責任を負うのかを把握する必要があります。そこで私たちは、エージェントアカウントと、非人間アイデンティティのインベントリを導入します。すべてのエージェント・アプリ・サービスアカウント(自社のものも他社のものも)に完全なアイデンティティが付与されるため、管理者は自律的に動く存在を人と並べて管理し、必要に応じてアクセス権を取り消せます。さらに、EU域内でのローカルAI推論も展開し、LLMの処理をEU内でホストされたモデル上に留めます。
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プラットフォーム全体のさらなる進化: Teamwork Collection、Strategy Collection、Service Collection の各領域にも新機能を追加したほか、AIネイティブなソフトウェア開発ライフサイクルを構築するエンジニアリングチーム向けの新機能も加えました。
変わらないミッション、新たな仲間たち
これらの発表はいずれも、「すべてのチームの可能性を解き放つ」という私たちのミッションを前進させるものです。
私たちは25年近く前、まさにそれを実現するためにアトラシアンを立ち上げました。チームの姿は変わっても、その使命は変わっていません。
私たちは、これからほとんどのチームで、人とエージェントが肩を並べて働き、同じツールを使い、同じゴールを追い求めるようになると確信しています。そして変わらないのは、優れたチームワークの基本—共有されたコンテキスト、明確な責任の所在、そして端から端まで見通せる可視性です。
アムステルダムで、会場でもオンラインでも、私たちと共に時間を過ごしてくださった皆さま、ありがとうございました。
この未来を皆さまと共に築いていけることに、心から感謝しています。
Mike

