AIの台頭により、組織が成し遂げられることの可能性が今、根本から再定義されようとしています。AIの役割が個人の生産性向上にとどまらず、ワークフロー全体のオーケストレーションへと広がる中で、ソフトウェアが提供する価値は、もはや「ユーザー数」という従来の枠組みだけでは測りきれなくなっています。
すでに多くのお客様が、AIやオートメーションの活用を通じて、具体的なビジネス価値を実現されています。例えば、AIエージェントの導入によりレポート作成プロセスを最大40倍高速化した事例や、オートメーションによって月間400時間を削減した成果などがその証左です。
チームの可能性を広げる新たなAI機能を継続的に投入していくにあたり、アトラシアンは使用量ベースの料金モデルを進化させます。その目的は、お客様に使用状況と支出に対する完全な可視性と管理手段を提供することにあります。私たちは、お客様が次なる変化を確信し、この勢いをビジネスの成長に最大限活かしていただけるよう支援してまいります。
この移行を円滑に進めていただくため、各チームのAI活用状況や、指標(メーター)ごとの使用推移をリアルタイムで把握できる仕組みを整えました。有料クラウドプランをご利用のほとんどのお客様には、あらかじめ一定の使用枠(アローワンス)が組み込まれています。 さらに多くのリソースが必要になった場合でも、管理者がいつでも制限を調整できるため、状況に応じた柔軟な運用が可能です。
使用量ベースの料金体系の適用範囲
このモデルは、お客様が安心してAIを導入するために不可欠な要素、すなわち「使用状況の明確な可視化」と「利用規模を拡大するタイミングと方法に関する管理権」を中心に設計されています。
拡張された使用量ベースの料金モデルに含まれる指標は以下の通りです。なお、これらの指標に関する使用枠の制限および請求は、2026年12月3日(太平洋時間)より適用されます。
- Rovoクレジット*: Rovo Chat、Confluence AIスライド、Jiraコーディングエージェント、Teamwork Graphクエリなどの高度なAIインタラクションに使用されます。*要約、文章の改善(書き換え)、Rovoサーチは引き続き無料でご利用いただけます。
- オートメーションのステップ: オートメーションフロー内での実行ステップ(トリガー、条件、アクション、ブランチ)。
- AIエージェントによる解決: 人間へのエスカレーションを介さず、AIエージェントが自律的にリクエストを完了させた成果に基づきカウントされます。
また、Assets(アセット)機能の提供範囲も拡大されるほか、Bitbucketの使用枠は組織レベルでのプーリング(共有管理)へと移行し、リソースの最適化が図られます。各指標の具体的な価格やアップデートの詳細については、使用量と価格に関するガイドをご確認ください。
利用規模の拡大はお客様の管理下で
料金体系の変更が、お客様にとって極めて重要な事項であることは十分に認識しております。アトラシアンのアプリが提供する価値が、投資を上回るものであると深く確信していなければ、このような移行を行うことはありません。
- 価値が含まれた状態からのスタート: 対象プランにはあらかじめ十分な使用枠が含まれているため、個々のインタラクションを細かく管理することなく、すぐにAIやプラットフォームの機能を活用し始めることができます。
- 柔軟な拡張オプション: 使用枠の追加が必要な際は、プランのアップグレード、クレジットの事前購入、または従量課金(Pay-as-you-go)の中から、組織の予算方針に最適な方法を選択できます。制限に近づいた際にはアラートが表示されるため、計画的な運用が可能です。
- 支出前に使用状況を確認: Atlassian Administrationの新しいツールにより、管理者はチーム全体の使用状況をリアルタイムで可視化できます。制限の設定や調整も容易であり、変更が適用される前に内容を確認し、計画を立てるための十分な時間が提供されます。
プラットフォーム全体でより大きな価値を解き放つ
アトラシアンは、あらゆるAIインタラクションをより効果的なものにするため、コンテキスト(文脈)とエージェント機能に継続的な投資を行っています。最近の主な発表内容は以下の通りです。
- JiraからAgentを活用する : 毎月数億件実行されるJiraのワークフローにおいて、コーディングエージェントがバグ修正や脆弱性対応、テスト生成などの定型業務を引き受け、エンジニアをより創造的な業務へと解放します。
-
Remix with Rovo: Confluence上のテキストや表を、瞬時にインフォグラフィックやスライドへ変換します。視覚的要素を持つページは、より多くの読者に読まれる可能性が約2倍高まり、社内の情報共有を加速させます。
-
Rovo Service (英語): 従業員のコンテキストや社内規定を理解し、Jira Service Managementにおける複雑なサポート依頼を迅速に解決します。AI活用により、解決スピードが13%向上するというデータも得られています。
これらの機能を支えるのが、20年にわたるチームの知見を構造化した「Atlassian Teamwork Graph」です。これは組織の「生きたコンテキスト層」として機能します。さらに、このグラフの価値はアトラシアン製品内にとどまりません。Teamwork Graph CLI や、Atlassian Rovo MCP Serverで提供される Teamwork Graph ツールを活用することで、組織が選択したあらゆる AI ツールを、すでに構築済みのコンテキストに接続し、その恩恵を享受することが可能になります。
社内ベンチマークの結果、Teamwork Graphのコンテキストを活用したエージェントは、そうでない場合と比較して、消費トークンを48%削減しながら、回答の質を44%向上させていることが明らかになっています。これは、1回あたりのコストを抑えつつ、より優れた成果を得られることを意味します。今、使用状況を正しく理解し、適切な管理設定を行っておくことが、将来的に自信を持って利用規模を拡大していくための確かな一歩となります。
AIジャーニーを成功に導くために
AIは仕事のあり方を根本から変容させています。アトラシアンは、透明性、柔軟性、そして管理性を備えたAIプラットフォームを通じて、お客様がこの変革を最大限に享受できるよう全力で取り組んでまいります。
使用量ベースの料金体系の詳細については、Webサイトにて各指標の情報やコスト見積もり、FAQをご確認いただけます。また、Atlassian Administrationでは、組織全体の現在の使用状況を一元的に確認することが可能です。ぜひ、貴社のAI活用の現在地を確認することから始めてみてください。