AIネイティブなSDLCを支援する、Atlassian Software Collectionを発表 |

2025年10月7日よりスペインバルセロナで開催されているアトラシアン年次イベント Team ’25 Europeにおいて、ソフトウェア開発の全工程にAIを組み込んだ新しいソリューション「Atlassian Software Collection」が発表されました。

Software Collectionとは？

AtlassianのSoftware Collectionは、AIを活用したアトラシアンアプリと実践的なノウハウを、ソフトウェア開発の全工程に組み込んだ独自のサービスです。エンジニアリングリーダーが、チームの課題やその原因を正確に把握し、AIへの投資が実際に成果につながっているかを確認できるよう設計されています。ソフトウェア開発者が集中して作業できる環境を整え、リーダーがAI投資の効果を実感できるサービスです。

Software Collectionに含まれる主なサービス

Rovo Dev（一般提供開始）
計画立案からコーディング、レビュー、反復作業の自動化まで、幅広くサポートするAIチームメイトです。開発のムダを減らし、コード品質を高め、開発者が集中して作業できる環境を実現します。
Bitbucket Pipelines
ソフトウェアのビルド、テスト、デプロイをスピーディかつ確実に自動化できるCI/CDツールです。
Bitbucket
チームのコラボレーションや大規模開発に最適なソースコード管理ツール。クラウドとハイブリッドライセンスに対応しています。
Compass
ソフトウェアコンポーネントの所有・標準・ガバナンスを一元管理できるカタログサービスです。スコアカード機能も備えています。
DX
新たに追加された機能で、開発者体験（DevEx）に関するアンケート結果やインサイトを、プルリクエストサイクルの時間、ビルドとテストの失敗率、AIの活用状況など、さまざまな生産性指標と組み合わせて分析できます。

Rovo Devがついに登場！開発現場を深く理解するAI

Rovo Devは、2025年4月に開催されたTEAM ’25 アナハイムでベータ版が初公開されて以来、半年間にわたるお客様からのフィードバックを通じて、「開発のムダをなくし、コード品質を高めるために欠かせない存在」として高く評価されてきました。

「Rovo Devは、単にコードを書くスピードを上げるだけのツールではありません。ソフトウェア開発全体のプロセスを改善し、サイクルを短縮し、品質を高め、AIの力を最大限に活用するためのものです。」
— Outreach グローバルエンジニアリング担当上級副社長アビ・アビシェク

そしてこのたび、Rovo Devの一般提供が正式にスタートしました。

Rovo Devとは？

Rovo Devは、開発者の作業全体を理解しサポートするAIエージェントです。Atlassian Teamwork Graphを基盤に、お客様の会社やプロジェクト、目標を把握した上で、Jira、Confluence、Bitbucket、Compass、Jira Service Managementなどのツールを横断的に連携します。
Rovo Devは、コードだけでなく、ビジネスの背景やドキュメント、チケット、コードの履歴なども統合し、開発者が常に全体像を把握できるようにします。

Rovo Devの特長

幅広い知識でサポート
コードだけでなく、チケットやドキュメント、インシデント、ビジネス目標など、さまざまな情報をもとに、開発者が迷わず最適な判断を下せるよう支援します。
どんな作業環境でもフローを維持
IDEやターミナル、Bitbucket、GitHubなど多様な開発環境で開発者をサポート。ツールの切り替えや情報の断絶をなくし、作業に集中できます。
繰り返し作業を自動化
プルリクエストのコードレビューやドキュメントの更新、依存関係の整理など、面倒な作業をAIが自動で処理。開発の流れを止めることなく、スムーズなデリバリーを実現します。
エンドツーエンドのワークフローを委譲
日常的なルーチン作業はAIに任せつつ、開発者自身がコントロールを維持。課題からプルリクエストまでの一連の流れや、複数プロジェクトにまたがる大規模な変更も効率的に進められます。