私生活で JIRA を活用 : あるビールコレクターの優れた在庫管理システム

本投稿は Atlassian AllStar のザック・シーベルトによる執筆です。ザックは Trifecta Technologies 社 のシステム管理者で、同社でアトラシアン・アプリケーション一式を管理しています。さらに、社内のビール専用冷蔵庫も管理しています。


私は仕事で JIRA を頻繁に利用しています。毎日、数多くのアトラシアン製品を使用していますが、その中でも JIRA が私のお気に入りです。仕事では社内課題をすべて JIRA で追跡し、当社の開発すべての計画と追跡を JIRA で行い、顧客との直接対応サポートをすべて JIRA と JIRA Service Desk で運営しています。

1 年半程前に、アトラシアンブログネットワークで JIRA を資産管理システムとして利用する方法を説明するブログ投稿シリーズを見つけました。当社では、新社屋への引越を見越して当社の全資産の在庫管理をする手段を探し求めているところでした。エンタープライズレベルの資産管理パッケージソフトの大部分は軽く 1 万ドルを超え、使い始めるにはかなりの時間を投入する必要があります。

すでに当社環境に JIRA がありましたので、とりあえず試してみようと思いました。

これがとてもうまくいきました。現在、当社のシステムには 2 大陸 3 ヶ国に散らばる 800 件以上の資産があります。当社での JIRA を使った資産管理システムの導入は見事に機能し、この JIRA システムには私達が検討した他の多くのシステムにはなかったユニークな柔軟性があることが分かりました。

実際、どの程度の柔軟性があるのでしょうか?

ビール問題

私には困っていることがあります。私は物を集めるのが好きで、私のコレクションは手に負えなくなりがちです。私の収集癖は子どもの頃のベースボールカードとレゴのコレクションから始まりました。その後、スニーカー集めにはまりました。割引でスニーカーが購入できるという理由だけでスポーツ衣料・靴専門店のフットロッカーで働きました。最近はクラフトビールのコレクションにはまっています。

ビール購入ペースにビールの消費が追いつかず、自分のコレクションの状態が分からなくなります。自宅には冷蔵庫と冷凍庫が 4 台あります。すべてビール用です。私の手に負えなくなってしまいました。

解決策 : JIRA を利用した在庫管理システム

ある時、私はこのビール問題の解決策を毎日目にしていることに気が付きました。私個人のビール在庫管理システムに JIRA が使えると気付いたのです。ノート PC やモニターの管理に使えるのですから、缶ビールや瓶ビールに使えないはずがないと思いました。

早速、私個人の JIRA Cloud アカウントを登録して使用を開始しました。仕事では JIRA Server を使っていますので、うまくいかなくても Server と Cloud オプションの違いを把握し、良い経験になるだろうと思いました。継続教育のようなものです。

何事も学習です。

セットアップ

仕事で 2 度、資産管理システムのセットアップを行い、クライアントのためにも 1 度セットアップを行ったことがあったので、このセットアップにはたいして時間はかかりませんでした。クラフトビール専用のカスタムフィールドを作成し、それを適切なスクリーンに追加し、在庫の追加を始めました:

JIRA for beer inventory

次に、標準の ToDoIn ProgressDone では対応できないのでワークフローが必要でした。私は時々ビール取引を行い、人にビールをあげることもありますので、そのアクションに対応するワークフローが必要でした。それからもちろん、ビールを飲むこともありますので、それも必要でした。

JIRA for beer inventory workflow

To Be Inventoried ステータスではビールを簡単に追加でき、その後、In Stock に正式に追加する前に詳細を追加することができます。

それぞれのワークフローの推移には、飲んだ後に何本のビールが残っているか (各固有ビールに 1 つの課題を割当て、そのビール課題の数量カスタムフィールドに複数のビールが表示されます)、ビールが別の冷蔵庫に移動されたかどうかの情報を更新できるスクリーンがあります。

JIRA for beer inventory_drink it

最後に、すべてを追跡し続けるためにダッシュボードをセットアップしました:

ダッシュボードでは、在庫しているビールの内容、今すぐ飲む必要があるものとして指定したビール (IPA はあまり長く保存できません)、詳細情報を追加する必要があるビールが分かります。

さらに前進

これまでのところ、このシステムはとても役立っています。私の収集癖を止めはしませんが、現在何を所有しているのか (残念ながら所有していないもの) をかなり把握できるようになりました。すでにワインとスピリッツ用の新たなプロジェクトにも取り組んでいます (このたくさんのバーボンはどこから手に入れたのやら?)。

一番大きなビール冷蔵庫用に何らかのディスプレイを取付ける計画を立てています。Wallboard Plugin を使うかもしれないし、単に冷蔵庫に iPad を取付けてダッシュボードを使うかもしれません。JIRA Service Desk を使って簡単に冷蔵庫から直接ビールを追加できるようにすることも検討中です。

ここまで終了したら、あとはビールを飲むだけです。「Drink Now!」フィルターをチェックするのみ。


*本ブログは Atlassian Blogs の翻訳です。本文中の日時などは投稿当時のものですのでご了承ください。
*原文 : 2016 年 3 月 1 日 "My life runs on JIRA: one beer collector's clever inventory system"