新しいものを使い始める時には厄介なことが伴うものですが、基本事項を正しく理解すればかなり楽になります!
JIRA Portfolio の最初の基本事項はイニシアチブとテーマですので、そこから始めていきます。JIRA Portfolio のその他の概念に関してご質問がある場合はコメント欄にご記入ください。このブログの基礎シリーズの中で後ほど取り上げたいと考えています。
イニシアチブの紹介
イニシアチブとイニシアチブによってどのように複数チームや複数プロジェクト表示が可能かについていろいろ説明していますが、そもそもイニシアチブとは何なのでしょうか? イニシアチブはエピックのすぐ上の階層にあるもので、基本的にエピックのグループがイニシアチブです (イニシアチブ > エピック > ストーリー):
イニシアチブを仕事の高位優先事項、または、複数チームにまたがる可能性のある大規模プロジェクトと考えてみてください。JIRA Portfolio では複数のアジャイルチームの仕事を組み合わせ、より大きなイニシアチブにまとめあげることができます。
JIRA Portfolio のバックログに表示されるイニシアチブの例:
イニシアチブはスケジュールをグラフ化して表示することもできます。任意イニシアチブ内の最初のエピックの開始時と最終エピックの終了予定日に基づいてイニシアチブをタイムライン上にプロット表示します:
テーマを理解する
テーマは組織全体にとっての重点分野と考えてください。通常、組織の戦略目標に相応します。「今後 6 ~ 12 カ月間にどの分野に時間を費やしたいか?」という問いに答えるものです。
基本的にテーマはバックログを戦略目標分野、バリューストリーム、投資カテゴリごとに分類またはラベル付けするものです。利害関係者にとっては組織が時間を費やしている対象を計画内容と比較して把握するのにとても役立つものです。
例を挙げるとテーマに「Go Mobile」、このテーマの下にあるイニシアチブに「Go Mobile: 製品 X、Go Mobile: 製品 Y、Go Mobile: 製品 Z」と名前を付けることができます。テーマに関する重要ファクトをいくつか挙げます:
- テーマはバックログのラベル付けとタグ付けの概念です (時間を重視したものではありません)
- テーマは相対的リソースアロケーションに重点を置いています (すなわち、どれだけリソースを費やしているかテーマ「X」とテーマ「Y」の間で比較)
- ストーリーは特定の 1 つのテーマに割り当てることができます (あるエピック内のストーリーが複数のテーマを指定する場合、そのエピックと上位にあるすべてのイニシアチブにはストーリーに指定した同じテーマが割り当てられます)
テーマは分類またはラベル付けのメカニズムと考えてください (JIRA ラベルと同様です)。イニシアチブにはそのテーマを実行するためのリソースが含まれます。
JIRA Portfolio でのテーマの表示例:
- Target – 各自で設定する目標 (Target) 値です。レポートページで入力できます。Target は予測 (Estimate) 値や実際 (Actual) 値との比較に使える参照基準です。
- Estimate – テーマごとにバックログでの現在の推定値のアロケーションを示します。ある特定のテーマでラベル付けされたバックログ項目すべてに対して総推定値を合計し、すべてのバックログ項目の総推定値に対する相対的割合を計算します。
- Actual – 実際 (Actual) 行われた作業のアロケーションを示します (対応する JIRA 課題と選択済みの達成基準に基づきます。タイムトラッキング使用の場合は費やされた時間が基準となり、ストーリーポイント使用の場合は、そのポイント予測によって加重分配された完了課題数が基準となるかもしれません)
以上、基礎シリーズの最初のブログでした。JIRA Portfolio のその他の概念に関して質問がある場合はコメントでお知らせください。基礎シリーズに付け加えたいと思います。使用開始の準備が整ったら、下記の無料トライアルをお試しください。使い方に関しては必ず JIRA Portfolio デモシリーズをご覧ください。
充実したプラニングを!
*本ブログは Atlassian Blog の翻訳です。本文中の日時などは投稿当時のものですのでご了承ください。
*原文 : 2015 年 4 月 29 日投稿 "JIRA Portfolio: The fundamentals"