本ブログは、こちらに掲載されている英文ブログの意訳です。内容に相違がある場合は、原文が優先されます。
カリフォルニア州アナハイムで開催される Team ’26 に、何千ものお客様とともに再び集えることを心から嬉しく思います。私たちはいま、かつてないほどの「働き方の再定義」に直面しています。前回お会いしてから、その変化はさらに加速しました。
これは本当にワクワクする時代です。いま、新しいタイプの組織が生まれつつあります。それが「AI ネイティブ組織」——チームとエージェントが共に創造する組織です。この半年間だけで、お客様のエージェント型オートメーションは 7 倍に増加しました。Mercedes-Benz、Docusign、Teach For All をはじめとする組織が、日々の業務に Rovo エージェントを取り入れ、仕事とチームの両方を加速させています。
こうした組織が成功しているのは、その方程式を見出しているからです。2026 年、最新の AI モデルだけでは差別化になりません。「知性」はトークン単位で誰でも手に入る時代です。組織に真の優位性をもたらすのは、自社固有のナレッジ——AI を動かすための不可欠な燃料です。
そしてコンテキスト(文脈情報)という点で、Atlassian のお客様はまさに宝の山の上に座っています。
加速 = コンテキスト × インテリジェンス
Atlassian のお客様は、世界でも有数の豊かで緻密なコンテキストグラフを持っています。Teamwork Graph は単なるデータベースではありません。人、仕事、ツールをつなぐ結合組織であり、これまで取り組んできたすべてのプロジェクトの組織的記憶です。それは Atlassian のアプリだけでなく、お客様の組織が利用するあらゆる連携ツールにまたがっています。Jira のワークフロー、Figma のデザイン、GitHub のコード、Workday の人事情報、そして Confluence や Loom で共有されたナレッジ。組織が業務に使うあらゆるアプリの情報が、チームだけが理解するトレードオフや細かなニュアンスとともに、グラフの中に蓄積されています。
1,500 億以上のコネクションを持つ Teamwork Graph は、人間とエージェントの双方に、ツールやチームを横断して安全に検索・推論・実行するためのコンテキストを提供します。そして、組織の集合知が日々生み出され続けることで、ワークシステム全体がより賢くなっていきます。
Team ’26 では、このコンテキストを活かし、チームが働くあらゆる場面に届けることに焦点を当てた数多くの発表を行います。
AI ネイティブな未来に向けて、Atlassian 自身の開発の進め方も進化させています。半年に一度の大型リリースを待つ必要はもうありません。お客様とともに、毎日、オープンに開発・リリースしていきます。その過程で得た学びを共有できることを楽しみにしています。
さあ、行きましょう!
マイク
Rovo が AI ネイティブなチームワークを実現する
Rovo は、コンテキストに基づく AI を組織の全員に届けます。Fortune 500 の 75%、エンタープライズのお客様の 90% 以上にご利用いただいており、先月だけで 1,400 万件以上の Rovo アシスト操作が実行されました。
今週、Rovo の機能をさらに強化します。
- Rovo Studio は、AI を業務に活用するための統合ビルダーハブです。一般提供を開始した新しい Studio では、パワーユーザーやエンジニアだけでなく、誰でもアイデアをエージェント、オートメーション、アプリに変えることができます。
- Max は、Rovo Chat に搭載される新しい推論モード(reasoning mode)です(近日提供予定)。複雑で整理されていない実務課題に対して、マルチステップの計画を立て、一気通貫で実行し、チーム全体で活用できるアウトプットを生成します。
すべてのチームへ——あらゆる業務に AI を
AI はすでにワークフローの中に組み込まれ、コンテキストを理解し、求められる前に必要な情報を提示すべきものです。
- Agents in Jira の一般提供により、チームが計画・管理を行うまさにその場所に AI エージェントを導入できます。Rovo エージェントやサードパーティエージェントに作業を割り当て、コメント上でエージェントとやり取りし、ワークフローに直接組み込むことが可能です。
- Remix with Rovo(ベータ版)を使えば、Confluence 上のテキスト、テーブル、リストを、ページを離れることなくインフォグラフィック、チャート、データベース、さらには Confluence スライド(近日提供予定)に変換できます。Teamwork Graph 上に構築されているため、Atlassian アプリ全体から適切なコンテキストが自動的に取り込まれます。
ソフトウェアチームへ——SDLC 全体に AI を
Atlassian は 20 年以上にわたりソフトウェアチーム向けのプロダクトを開発してきましたが、AI はこれまでにないスピードで SDLC を書き換えています。私たちの役割は、お客様がすでに持っているコンテキストを競争優位に変えることです。
- Agents in Jira により、Rovo やサードパーティのコーディングエージェントに作業を割り当て、進捗を管理できます。エージェントとのやり取りはすべて Jira 上で監査・追跡・ガバナンスが可能で、個人の「シングルプレイヤー」的なプロンプトを、チーム全体が見渡せるマルチプレイヤーワークフローに変えます。
- 早期アクセス中の Code Intelligence in Rovo は、エンジニアやエージェントが複雑なマルチリポジトリ環境に対して、単なる文字列検索ではなく、意図レベルの質問を投げかけることを可能にします。ソースグラフと Jira、Confluence などのコンテキストを組み合わせることで、「古い UI パターンをまだ使っているサービスはどれか?移行計画の担当者は誰か?」といった質問に一箇所で回答できます。
- AI への投資が進む中、エンジニアリングリーダーには ROI の可視化が求められます。昨年 Atlassian に加わった DX は、AI トランスフォーメーションを追跡する AI エクスペリエンスを提供します。Agent Experience、AI Code Insights、AI Pulse により、AI がどこでコードを生成し、エージェントがどのように機能し、生産性や信頼性にどのような影響を与えているかを把握できます。AI をブラックボックスから、SDLC の中で測定・管理可能な要素へと変えます。

人とエージェントのためのコンテキスト——Teamwork Graph のオープン化
Atlassian は、Teamwork Graph をオープンにするというアーキテクチャ上の意思決定を行いました。お客様のチームが使うあらゆる AI ツール——Atlassian 製、パートナー製、その他あらゆるツール——が、すでに蓄積されたコンテキスト上で動作できるようにするためです。現在、オープンベータとして 2 つの方法でご利用いただけます。
- Teamwork Graph CLI は、Atlassian のエージェントファーストなコマンドラインインターフェースです。技術に精通したユーザーや AI コーディングエージェントが、組織の Teamwork Graph に直接アクセスできます。管理者はスコープと権限を厳密に制御できます。
- Teamwork Graph tools in Rovo MCP Server は、MCP 準拠のあらゆるエージェント、コパイロット、オートメーションに対して、Teamwork Graph 上で安全に動作するための標準的な手段を提供します。エージェントはリアルタイムのオーナーシップ、履歴、関係性に基づいて動作します。
- 日々の業務の大半はブラウザのタブの中で行われています。昨年 Atlassian に加わった Dia は、それらのタブに散在するコンテキストと Teamwork Graph の力を組み合わせて、即座にアクションを起こすことを可能にします。たとえば、夜間の Slack の会話、カレンダー、割り当てられたアクションアイテムを自動的に集約し、朝の Morning Brief を作成してくれます。
Dia はエンタープライズ向けの準備も整っています。プロンプトインジェクションに対する多層防御、シングルサインオン、Chromium MDM サポート、SOC 2 Type II 認証を備えています。すでに世界中の Atlassian 社員が利用しており、Guard 連携を含む高度なエンタープライズ機能のクローズドベータを開始しています。
他にもまだまだあります。プロダクトチーム向けの新しい Feedback アプリが Jira Product Discovery とともに最新の Product Collection に加わったほか、Service Collection や Strategy Collection にもアップデートがあります。
Team ’26 のセッションやディープダイブの詳細はこちらをご覧ください。この旅に参加してくださっているすべてのお客様、パートナー、そしてチームメイトに心から感謝します。
