Agile Japan 2010 の見どころ

Thumbnail image for SeanUserPic.png* 2010 年 3 月 29 日 Sean Osawa 投稿

4 月 9 日、10 日の 2 日間にわたり Agile Japan 2010 (主催:アジャイルジャパン 2010 実行委員会、共催 Agile Alliance) が開催されます。アトラシアンは本イベントの趣旨に賛同し協賛しています。すでに定員に達し参加登録は締め切られていますので、これから参加登録はできませんが、イベントの内容と見どころ (おすすめセッション) を少し紹介したいと思います。

イベントのサブタイトルは「体験しよう!考えよう!行動しよう!」となっており、アジャイル開発に関する知識を学ぶだけではなく、体験して実際に現場で使えるものにしようという意図になっています。そして、参加対象は「IT関連企業、ユーザ企業に所属され、ソフトウェア開発のプロジェクトマネージャ、
チームリーダーの方」となっているように、現場を改革する上で重要な役割を果たすリーダーに本イベントに参加してもらいたいという意味があります。またペア割が設定されていますので、1チームから2人で参加されることも促しています。

実際に作業を行う開発者が導入したい考え方、プラクティス、ツールなどがあっても、マネージャーや上司の承認を得られず、あるいはそのプロセスが障害となりなかなか導入が進まないという話をよく聞きます。本イベントにおいては、リーダー自らが参加されますので、そのような障害はありません。現場改革に対しての意識が高い参加者を集めた、とても実践的で有用なイベントだと思います。

世界の最先端の技術情報を得られるようなカンファレンスに参加して情報を収集することももちろん大切ですが、それだけだと「勉強にはなったが現場は何も変わらなかった」ということが多いかもしれません。したがってこのような実践的なイベントへの参加も組み合わせることをおすすめいたします。

見どころ

2 日間にわたり多くのキーノート、事例セッション、ワークショップがあり、どれも見逃せない内容になっています。中でも、私のおすすめの一つは「事例セッション 5 : 変化を受け入れるアジャイルなプロジェクトマネジメントと現場 〜 <<ツール・環境編>> 〜」です。実行委員長の平鍋健児氏がモデレーターとなり、「ソフトウェアアーキテクトが知るべき 97 のこと」監修者である鈴木雄介氏が講演されます。10 日 (土) 13:45 開始の予定です。

講演者の鈴木雄介氏がブログで説明されているのを読むと分かるように、「開発実務プロセスの効率化手法」が一つのテーマになってます。それが、私が本セッションをおすすめする理由です。このセッションの参加者は翌日からすぐに使えるかもしれない Tips を多く聴けるのではないかと思います。貴重な休日を使い参加される皆様には、チームに役に立つお土産を持ち帰ってもらいたいと思います。以下、ブログから一部抜粋します。

 技術要素の複雑化、市場や顧客の激しい変化。全てのプロジェクトが同じような問題に直面するなかで、アジャイルで培われた開発実務プロセスの効率化手法
は非常に有効です。具体的にはEclipse、Subversion、Maven2、Hudson、JIRA、Confluenceといったツールで構成
された開発プラットフォームの導入をいかに行ったのか、そこでのフィードバック、課題などを僕の体験も交えつつ話したいと思います。

参加できない方も

参加登録が締め切られてしまったからといって、そう落胆しないでください。Twitter でも情報を得ることができます。(しかも無料。)ハッシュタグは #aj10 です。また、アジャイルジャパンコミュニティ (SNS) への参加も無料ですのでご検討されてはいかがかと思います。