【Jira Cloud】「チーム メンバーごとのキャパシティを計画する」機能がAtlassian Rovo MCPサーバーに対応:AIエージェントによるリソース管理が可能に

こちらの記事は下記のAtlassian Communityの記事を日本向けに再編集した記事です。
👉 Individual Capacity Planning is now available on the Atlassian Rovo MCP Server

 

Jira Cloudの「チーム メンバーごとのキャパシティを計画する(個々のキャパシティ プランニング)」機能が、Atlassian Rovo MCP(Model Context Protocol)サーバーに対応しました。これにより、AIクライアントやAIエージェントを通じて、自然言語でチームメンバーのキャパシティや割り当て、休暇などの非プロジェクト作業を安全かつシームレスに管理できるようになります。

本記事で説明する内容

  • 「チーム メンバーごとのキャパシティを計画する」機能とAtlassian Rovo MCPサーバーの概要

  • 【デモ動画】AIエージェントによるキャパシティ管理の実際の様子

  • AIエージェントを通じて実行できる具体的な操作例

  • MCPサーバーで利用可能な専用ツール(API)一覧

  • 日本の組織における導入・運用の進め方(推奨)

3行でわかる今回のアップデート(変更)
AIによるリソース管理:Atlassian Rovo MCPサーバー(v2)を介して、AIエージェントから「個々のキャパシティ プランニング」のデータを操作・管理できるようになりました。
自然言語で割り当てや休暇登録:「〇〇さんをプロジェクトAに30%割り当てる」「〇〇さんの休暇を登録する」といった指示を、AIへのチャットだけで実行可能です。
セキュアな接続:既存のOAuth認証とAtlassian権限モデルを使用するため、AIエージェントはユーザー自身がアクセスを許可されている範囲内でのみデータを操作します。

「チーム メンバーごとのキャパシティを計画する」機能とMCPサーバーの概要

チーム メンバーごとのキャパシティを計画する(個々のキャパシティ プランニング)とは?

チームメンバー一人ひとりのキャパシティを詳細に計画できる機能です。誰がどの作業にどれだけ割り当てられているか、休暇や非プロジェクト作業(定常業務など)がどのように組み込まれているかを視覚的に把握できます。

  • 対象プラン:Jira Premium および Enterprise プランでご利用いただけます。

  • 日本語UIでのアクセス方法:スペースのナビゲーションメニューで「ナビゲーションに追加」を選択し、「キャパシティ」を選択することでアクセスできます。

  • 計画の単位:作業は時間、日数、またはパーセンテージで割り当てられます。

  • 表示ビュー:「ユーザー」ビューでは個人ごとの総作業量と残りの空き状況を確認でき、「作業」ビューでは特定のプロジェクトやエピックに誰がどれだけ割り当てられているかを確認できます。

  • 補足:現在のキャパシティ プランは週40時間を基準としており、時間管理や勤務日のカスタム設定はまだ反映されません。

Atlassian Rovo MCPサーバーとは?

オープン標準である「Model Context Protocol(MCP)」を利用して、Atlassian製品と外部のAIクライアントやエージェントを接続する仕組みです。OAuthと既存のAtlassian権限モデルを使用するため、エージェントはユーザー自身がアクセスを許可されている範囲内でのみデータを操作します。

JiraやConfluenceとも接続できるため、エージェントはJiraの課題データやプロジェクト情報を参照しながら、キャパシティプランを自動で更新・調整できます。

【デモ動画】AIエージェントによるキャパシティ管理の実際の様子

AIエージェントが自然言語の指示をどのように解釈し、キャパシティプランをリアルタイムに更新していくか、実際の動作を以下のデモ動画でご覧いただけます。

動画が正しく表示されない環境では、原文記事からデモ動画をご確認ください。

動画の見どころと解説

上記の動画では、以下の操作がすべてチャット(自然言語)のみで完結している様子が確認できます。動画の進行に合わせて、以下のポイントに注目してください。

  • 割り当て作成(動画前半):「誰を」「どの作業に」「どの程度」割り当てるかを会話形式で指定すると、Jiraのキャパシティプラン画面の割り当て状況が即座に更新されます。

  • 休暇・非プロジェクト作業の登録(動画中盤):「Jordanの休暇を2週間登録して」といった指示だけで、プロジェクト外の予定が計画に自動的に追加されます。

  • インサイトの抽出(動画後半):「来月、キャパシティが超過しているメンバーは誰?」という問いかけに対し、AIが計画データを分析して超過メンバーを特定し、テキストで回答を返します。

  • Confluenceへのレポート出力(動画終盤):計画の要点をまとめたレポートを、AIが自動的にConfluenceページとして作成・公開する様子が実演されています。

AIエージェントを通じて実行できること(活用イメージ)

動画で実演されている通り、AIエージェントに対して以下のような自然言語での指示(プロンプト)を与えることで、キャパシティ管理を自動化・効率化できます。

  • 自然言語でのメンバー割り当て:

    • 指示例:「9月のキャパシティプランで、プラットフォームチームの全員をチェックアウト画面再設計エピックに30%の割合で割り当てて」

    • 指示例:「来月から1ヶ月間、AlexとSamを課題『PROJ-42』に週3日のペースで割り当てて」

  • 割り当て状況の可視化と確認:

    • 指示例:「Alexはキャパシティプランで何に割り当てられていますか?」

    • 指示例:「課題『PROJ-42』には誰がアサインされていますか?」

  • 休暇や非プロジェクト作業の追跡:

    • 指示例:「8月のキャパシティプランに、Jordanの休暇を2週間登録して」

    • 指示例:「7月、8月、9月のキャパシティプランに、定常業務(Run the Business)をチーム全体に20%の割合で割り当てて」

  • カレンダーからの休暇インポート:

    • 指示例:Googleカレンダーなどからエクスポートした .ics ファイルをAIに共有し、「このファイルに含まれる休暇をキャパシティプランに追加して」と指示するだけで自動登録されます。

  • プランからのインサイト抽出:

    • 指示例:「来月、キャパシティが超過(オーバーアロケーション)しているメンバーは誰ですか?」

    • 指示例:「第4四半期において、プラットフォームチームのキャパシティに余裕があるのはどこですか?」

  • Confluenceへのレポート出力:

    • 指示例:「プラットフォームチームの第4四半期キャパシティプランから得られた主要なインサイトをまとめたConfluenceページを作成して」

利用可能なツール(API)一覧

Atlassian Rovo MCPサーバー(v2)では、以下の専用ツールが提供されています。

getCapacityPlanAllocations : メンバーと作業項目間の割り当て(アロケーション)一覧を取得する

updateCapacityPlanAllocation : 指定した割合でメンバーを作業項目に割り当てる(更新する)

listCapacityPlanNonProjectWork : 非プロジェクト作業(定常業務や休暇など)の項目を検索する

createCapacityPlanNonProjectWork : 新しい非プロジェクト作業項目を作成する

updateCapacityPlanNonProjectWork : 既存の非プロジェクト作業項目を更新する

日本の組織での進め方(推奨)

AIエージェントを活用したリソース管理は、管理業務の大幅な効率化につながります。日本の管理者や推進者の皆様は、以下のステップで導入を検討することを推奨します。

  1. MCPサーバーのバージョン確認とアップデート(推奨)
    本機能は Atlassian Rovo MCPサーバーの「バージョン2(v2)」 でのみ利用可能です。すでにバージョン1(v1)を導入している場合は、公式ドキュメントを参照してv2へのアップグレード作業を行ってください。

  2. サンドボックス環境での検証と権限設計(推奨)
    AIエージェントが意図しない割り当て変更を行わないよう、事前に検証環境(サンドボックス)で動作テストを行ってください。動画にあるような連携を実現するには、操作するユーザーの権限(OAuth)が適切に設定されている必要があります。

  3. デモ動画を活用した社内説明(推奨)
    言葉だけの説明では「AIで何ができるのか」が伝わりにくい場合があります。管理者向け説明会やPM向け勉強会で、本記事に掲載しているデモ動画をそのまま上映し、AIによるリソース管理の具体的なイメージを視覚的に共有しましょう。

  4. 動画の内容をもとに日本語プロンプト集を作る(推奨)
    動画内で実際に使われている英語の指示(プロンプト)を日本語に翻訳し、「社内向けJira AI操作ガイド」としてConfluence等にまとめて配布すると、現場のユーザーがスムーズに活用を開始できます。

  5. CSVやRovoスキルとの組み合わせも検討する(推奨)
    すでにスプレッドシートで割り当てを管理している場合はCSVインポートも使えます。また、Rovo Chatで /manage-capacity-plan を使った自然言語更新も運用候補になります。

よくある質問(FAQ)

Q. この機能はどのJiraプランで利用できますか?

A. 「チーム メンバーごとのキャパシティを計画する」機能自体が、Jira Premium および Enterprise プラン向けの機能であるため、これらのプランをご利用のサイトでMCPサーバーを連携させることで利用可能になります。

Q. AIエージェントが勝手に他人のキャパシティプランを書き換えてしまう心配はありませんか?

A. 心配ありません。MCPサーバーはOAuth認証を使用し、操作を実行しているユーザー自身の権限に基づいて動作します。ユーザー自身に編集権限がないデータは、AIエージェントも変更することはできません。

Q. Googleカレンダー以外のカレンダーからも休暇をインポートできますか?

A. はい、標準的な .ics 形式のファイルエクスポートに対応しているカレンダーであれば、ファイルをAIエージェントに読み込ませることでインポートが可能です。

まとめ

Atlassian Rovo MCPサーバーとの連携により、これまで手動での調整や入力が多かったキャパシティ管理が、AIとの対話だけで完結するようになります。デモ動画で実演されているようなスムーズなリソース調整を実現し、より本質的なプロジェクト推進に集中するために、ぜひ活用をご検討ください。

👉 関連公式資料(英語): Atlassian Rovo MCP Server Documentation


免責事項
本記事は、Atlassian Community に掲載された英語の原文「Individual Capacity Planning is now available on the Atlassian Rovo MCP Server」をもとに、日本のお客様向けに内容を整理し、補足を加えたものです。「推奨」「活用イメージ」と記載した部分は、日本のお客様向けに追加した補足情報です。機能の内容、提供時期、設定手順などについて本記事と原文の内容に違いがある場合は、原文の内容が優先されます。最新の情報は原文をご確認ください。