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クラウド移行モデル: どれが最適か

2020 年に世界的なパンデミックが発生する以前には、すでに 61% の企業がクラウドへの移行を計画していましたマッキンゼーによると、パンデミック後はこの移行のスピードは 24 倍にも高まっているとことです。現在、移行を計画している企業であれば、優れた企業であると言えます。

移行の必要性を認識すると、どのクラウド移行モデルが自社のビジネスに適しているのかといった疑問が生じます。

企業にとって最良の戦略は、組織の規模、移行するデータ、最初にクラウド アプリケーションを使用するチームの種類といった、いくつかの要素に左右されます。最も利用されている戦略とその仕組み、どういった場合に適しているかを次に示します。

最適化とシフト (推奨)

ステップ 1

虫眼鏡のイラスト

データの監査

ステップ 2

中心に矢が刺さった的のイラスト

移行するデータの優先順位付け

ステップ 3

ロケット打ち上げのイラスト

最適化したデータ セットの移行

最適化とシフト (リプラットフォームとも呼ばれます) は、クラウドに移行するデータを監査して優先順位を付け、一括移行する戦略です。移行を選択しなかったデータは、将来の参照用として読み取り専用サーバーに保管できます。

この戦略の利点とこの戦略を多くの Atlassian のお客様に推奨する理由は、移行するのは実際に必要なものだけであるためです。これによって時間を短縮して複雑さを軽減でき、ほとんどの場合はコストの削減にもつながります。この機会を、システムを「大掃除」するチャンスと捉えてください。必要なものだけを選んで、不要なものは残しましょう。

この戦略を選択した場合、最初のステップでは今あるデータを監査します。次にどのデータを移行するかの優先順位を付けて、不要になったデータを残します。最後に、厳選した優先順位の高い小さなデータ セットの移行に進んで、移行をリーンな状態にしておきます。

利点

  • すべて一括移行できるため、移行処理に時間がかからない
  • 必要なものだけを移行できる
  • 移行期間が短く、移行によるダウンタイムも短縮できる
  • チームが使いやすいようにクラウドをシンプルにできる
  • クラウドのパフォーマンスを改善できる
  • 期間が短縮されるため、移行コストを削減できる

課題

  • ユーザーのオンボーディングを一括して行う (そのため、最初の数週間はヘルプ デスクのリソースに特に負担がかかる可能性がある)
  • 大量のデータを移行する場合、一括アプローチでは移行のダウンタイムが長くなる可能性がある
  • 事前の計画と戦略的な作業が必要になる

次の場合は最適化とシフトを推奨します

  • すべてのユーザーをクラウドに一括移行する必要がある
  • 移行の複雑性が低い (ユーザー数が 5,000 未満、アプリ数が 10 未満)
  • 重要なアプリがクラウドで提供されており、移行パスがある
  • Jira Service Desk または Advanced Roadmaps を移行する

リフト アンド シフト (リホスト)

クラウド移行モデル

リフト アンド シフトとは、すべてのデータを一括移行して各チームが協力してクラウドで作業する、クラウド移行モデルです。このモデルは最適化とシフトに似ていますが、事前のデータ監査と最適化は不要です。つまり、すべての製品、ユーザー、アプリのデータがオンプロミスからクラウドにシフトされます。すべてのデータを移行する必要がある、あるいは今すぐクラウドに移行して最適化を後で計画する場合は、この戦略が最適です。

利点

  • すべて一括移行できるため、移行処理に時間がかからない
  • 移行期間が短い
  • 期間が短縮されるため、移行コストを削減できる

課題

  • ユーザーのオンボーディングを一括して行う (そのため、最初の数週間はヘルプ デスクのリソースに特に負担がかかる可能性がある)
  • 大量のデータを移行する場合、一括アプローチでは移行のダウンタイムが長くなる可能性がある
  • 不要なデータをクラウドに移動するため、コストが増大する可能性がある

次の場合はリフト アンド シフトを推奨します

  • 今すぐクラウドに移行する必要がある
  • 移行の複雑性が低い (ユーザー数が 5,000 未満、アプリ数が 10 未満)
  • 重要なアプリがクラウドで提供されており、移行パスがある
  • 移行前にデータをクリーン アップする必要がない、または望まない
  • Jira Service Desk または Advanced Roadmaps を移行する

フェーズ移行

クラウド移行モデル

フェーズ移行とは、ユーザーとデータを段階的に移行する戦略です。場合によっては、この移行には時間がかかることがあります。ただし、ユーザーの研修とオンボーディングを一括ではなくグループに分けて実施できるので、移行でヘルプ デスクが混むことはありません。またプロセスや移行に関する問題に対処する間も、影響を受けるユーザーが少なくて済みます。

利点

  • フェーズで分けたユーザーのオンボーディングでは、ヘルプ デスクが混みあわない
  • 移行中に問題が発生しても、一度に影響を受けるユーザーが少なくて済む
  • ユーザーが新しい作業方法に慣れるまでの時間をとれる

課題

  • Jira Service Desk または Advanced Roadmaps の移行が必要な場合は、十分なサポートが得られない
  • 移行期間が長くなると技術チームの負担が増え、コストがかさむ可能性がある
  • 移行が長期間にわたり、チームが複数の導入を管理するためアプローチが複雑になる
  • 慎重な計画と依存関係のマッピングが必要になる
  • 一部のプロジェクトだけが移行された状態では、移行後に途切れたリンクの修正が難しくなる

次の場合はフェーズ移行を推奨します

  • 移行期間が長い
  • 移行の複雑性が高い (ユーザー数は 5,000 以上、アプリ数は 10 以上)
  • 一部のチームの重要なアプリがクラウドでまだ利用できない

スタート フレッシュ (再購入またはドロップ アンド ショップ)

クラウド移行モデル

スタート フレッシュ (「アーカイブして移動」とも呼ばれます) とは、従来のデータなしでチームのクラウドの利用を開始することを意味するクラウド移行モデルです。既存のサーバーのデータをほぼすべて (または完全に) 読み取り専用モードでアーカイブできると確信しており、チームで新しいクラウドのツールを今すぐ使用する場合は、この戦略が適しています。ただし、これは実際の移行ではなく、プロセスのシフトのようなものです。

利点

  • 移行ダウンタイムがない (または非常に短い)
  • サーバー ライセンスがある場合は、データをオンプレミスにアーカイブできる

課題

  • ユーザーは古いプロジェクトや他のデータを編集できない
  • アーカイブされたデータが別々に保存される

次の場合はフレッシュ スタートを推奨します

  • クラウドの移行を手早く終わらせたい
  • 既存のサーバー データを扱う必要がないことがわかっている
  • Jira Service Management の顧客であり、以前のチケットへのクイック アクセスは不要
  • 新しいチームを編成している、または作業方法を再構築している
  • クラウドのフットプリントを整理したい

マージと統合

クラウド移行モデル

マージと統合のクラウド移行モデルは、複数のサーバーやクラウドのサイトを単一のクラウドに統合したい企業に適しています。これは通常、すべてをまとめることでシステムを簡素化することを目標としています。

利点

  • IT チームのメンテナンス作業が少ない
  • ユーザーがアクセスしやすい
  • 複雑な統合なしでツールを連携できる

課題

  • 現在の設定が複雑であるほど、この移行も複雑になる
  • 移行前にすべてのシステムを戦略的に監査して、重要なアプリや機能がシフトで失われないことを確認する必要がある

次の場合はマージと統合を推奨します

  • 設定を簡素化したい
  • 複雑なメンテナンス要件から技術チームを解放する必要がある
  • 重要なアプリがクラウドで提供されており、移行パスがある

段階的な移行または永久的なハイブリッド

段階的移行のプライベート クラウドのイラスト

プライベート クラウド

段階的移行のパブリック クラウドのイラスト

パブリック クラウド

すでにハイブリッド クラウド戦略が自社のビジネスに適していると判明している場合は、段階的な移行または永久的なハイブリッドの移行が最適です。この移行モデルでは一部のアプリケーションとデータをプライベート クラウドに残してチームが管理しますが、その他はパブリック クラウドに移行してベンダーが管理するためアクセスしやすくします。

利点

  • どのデータをクラウドでホストするか、どれをオンプレミスに残すかを選択できる

課題

  • 技術チームが担当する統合やメンテナンスが増加する
  • クラウドのツールとオンプレミスのツールを行き来するときにユーザーのプロセスが複雑になり、生産性に影響を及ぼす可能性がある
  • 通常、オンプレミスのデータのホストは割高である

次の場合は段階的な移行を推奨します

  • 厳しい法的ガイドラインに準拠する必要があり、オンプレミスのデータをホストしなければならない
  • 大量のカスタマイズ、または一部のデータの管理が必要

クラウド移行モデルの選択

クラウド移行に備えるには、よく利用しているデータの量、そのデータへのアクセス頻度、そのデータの現在の場所 (1 か所か分散か)、自社のビジネスにとって優先度が高いかどうかを評価する必要があります。そこから、どのモデルがお客様のビジネスに適しているかが明確になるはずです。

それでも不明な場合は、当社の移行センターにクラウド移行の詳細をお問い合わせください。

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クラウド移行

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