アトラシアン、クラウド製品に機械学習を活用した「Smarts」を導入協業相手を素早く特定、繰り返し作業を削減し、チームの生産性を向上


チーム・コラボレーションと生産性向上を支援するソフトウェア企業のアトラシアン(NASDAQ: TEAM)は、 共通クラウド基盤であるAtlassian Platform(アトラシアン・プラットフォーム)上に構築されたアルゴリズムと機械学習テクニックによるアプリケーション「Smarts(スマート)」が、 アトラシアンのクラウド製品群で正式に使用可能となったことをお知らせいたします。

アトラシアンは、 コラボレーションを通して「チームの可能性を最大限に解き放つ」ことをミッションとし、 ここ数年の間自社製品間の連携を強め、 コラボレーションをより速く、 予測可能で安全なものとするためのアトラシアン・プラットフォームの構築に注力してきました。 アトラシアン・プラットフォームを通して、 当社のクラウド製品をご利用いただいている150,000社以上のお客様の利用パターンから、 人々はどのように作業を行い、 チームがどのようにやり取りしているかを大規模に分析することができます。

よりチームの生産性を高めるためにこれらのデータと機械学習を活用し、 アトラシアン・プラットフォーム上に構築された「スマート」は、 チームのタスク達成とコラボレーションを加速させる、 データドリブンなアルゴリズムと機械学習テクニックによるアプリケーションです。

新機能には、 Confluence Cloud、 Jira Software CloudおよびJira Service Desk Cloudに実装されたスマート・サーチ(smart search)やBitbucketに実装されたプルリクエスト予測などが含まれます。 これらの機能をここ数ヶ月の間で試験的にお客様に展開してきましたが、 毎日多くのスマート予測機能を提供し、 チームワークの簡略化を支援するため、 その規模を拡大しました。 そしてまもなく、 「スマート」を活用してJira Service Deskで類似のチケットをグループ化できるようになり、 IT部門の作業効率の向上を支援します。

「スマート」が実現する体験の詳細は以下のとおりです。

  • 製品を横断した検索予測で関連する情報をより速く見つける

    スマート・サーチ(smart search): 別のチームの同僚と自身が「ロードマップ」を検索する場合、 同じ単語を入力していても、それぞれ異なるものを探している可能性が多分にあります。スマート・サーチは、ユーザーが最近行った作業を特定し、最も関連性の高いドキュメントを提示することで、パーソナライズされた検索体験を提供します。
    また、 スマート・サーチの結果を待つ間、 検索対象を予測して即時の検索結果を表示するように最適化することで、 検索を次のレベルに引き上げました。

    インテリジェント・フィルター・コントロール(Intelligent filter controls): Jira SoftwareとConfluenceに、作業に貢献している人や作業しているスペースに応じて、検索対象を絞り込むフィルターを予測する機能を追加しました。実際に、提示されたフィルターの中から選択して活用するケースは、フィルターを利用する機会の89%にもおよぶことが分かっています。
    何かを探す手法は検索だけではありません。今まで作業したConfluenceドキュメントや他のアトラシアン製品などを集約し、パーソナライズしたビューを提供するダッシュボードである start.atlassian.com にも「スマート」を適用しました。今日現在、 「Start」全体で発生しているクリックのうち、25%が「スマート」に提示されたレコメンデーションのクリックとなっています。
  • 仕事を進めるにあたって適切な人を巻き込んでコラボレーションを促進

    ユーザーメンション予測(predictive user mentions): Jira とConfluenceに搭載された本機能は、日頃一緒に作業をする人や今作業している内容などを把握し、プロジェクトに巻き込む候補者のリストをスマートが提示します。

    ユーザーピッカー予測(predictive user pickers): さらに「スマート」を高度なものとするために、 1文字も入力することなく、 製品横断的に異なるシナリオにおいて、 コラボレーションの可能性があるチームメートを提案します。
     
  • トリアージを迅速化して課題を速く解決

    類似のチケットをグループ化: 日々多くのサービスデスクチケットに対処しなければならない場合、類似のチケットを一括でトリアージできれば、非常に時間の節約になります。そのため、近いうちJira Service Deskにおいて類似のチケットをグループ化できる新機能をリリースする予定です。
    また、同じ自然言語処理を用いて、Jira Softwareで類似のバグ報告や機能リクエストをグループ化したり、インシデントをJira Service Deskのチケットにリンクし、Confluenceで関連するナレッジベース記事を表示するなどが可能です。

    フィールド予測: 過去のデータから学習し、Jira SoftwareおよびJira Service Deskにおける多くのフィールドをインテリジェント化しました。コンポーネントやラベル、 課題のバージョン等を入力する際、フィールド予測によって最も関連する内容が提示されます。

    下記のような課題フィールドに対して、 精度高く上位5件の提案を予測することができます。
    - コンポーネント予測(Predictive components):精度79%
    - ラベル予測(Predictive labels):精度 75%
    - バージョン予測(Predictive versions):精度75%

アトラシアンのブログでは、「スマート」のより詳しい機能について紹介しています。詳しくは、こちらをご参照ください。


アトラシアンについて
2002年豪州シドニーで創業。あらゆるチームの可能性を解き放つことを企業のミッションとし、チームによる作業の整理、議論、完遂を支援するコラボレーションソフトウェア開発を手掛けています。アトラシアンの顧客はゼネラルモーターズ、ウォールマートラボ、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、リフト、スポティファイ、NASAなど17万1000社を超えています。顧客企業はプロジェクト管理、コンテンツ作成・共有やサービス管理ツールを利用することでチーム・コラボレーションを実現し、期限内に質の高いサービスや製品を提供することがきています。主要製品はソフトウェア開発チーム向けのオンプレミスおよびSaaSプロダクトで、Jira Software(プロジェクト管理)、Confluence(コラボレーション)、Trello(タスク管理)、Bitbucket(ソースコード管理)、Jira Service Desk(ITSM)などがあげられます。日本法人のアトラシアン株式会社は2013年の設立以来、日本語によるお問い合わせ対応や技術サポートの提供、マーケティングなどの業務を行っています。