アトラシアン、Jira向け自動化エンジンをリリース


企業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援するソフトウェア企業であるアトラシアンは、Jira Cloudユーザー向けにコーディングなしでご利用いただける自動化機能をリリースしました。

Jiraは、アジャイル開発からITSMまで、世界各地に分散したチームによるプランニングやプロジェクト管理に最適なソフトウェアです。今回リリースした新たな自動化エンジンにより、業務の合理化プロセスを効率よく進め、コスト削減につなげることができます。新機能により、単調なタスクを自動化するルールをコードを書かずに作成できるため、チームの負担を減らし、生産性を向上させることが可能になります。

統合された「ノーコード」機能により、「If This, Then That」ルールをドラッグ&ドロップで構築することができます。開発者だけでなく、一般のどんなユーザーでも容易にルールを構築できるため、複雑になりがちな使用ケースでも中断することなく簡単に作業ができ、問題を解決することができます。また、チーム作業の時間短縮が図れるよう、ルールのテンプレートをサンプルとして提供しており、それによりユーザーはより容易にルールを構築することができます。よく利用される自動化ルールの例は以下のとおりです。

活用例 自動化のルール
Jiraを常にアップデート バグ修正タスクのステータスが「完了」に変更された場合、親チケットをクローズ
緊急課題を優先的に対処する CTOにより緊急課題が作成された場合、サポートデスクにSlackでメッセージを送付。SLAを設定
リリースの自動化、ツールの統合 新しい機能がリリースされた際、開発に関わる課題チケットをすべてクローズし、セールスおよびマーケティングに移行したことを通知
顧客に対するサポート 解決した課題に顧客がコメントした場合、課題を再開。個別に回答

統合された自動化プラットフォームは、Jira Cloud製品全般に対応しており、SlackやMicrosoft Teamsなどのツールとも連携可能です。これにより、アジャイルなワークスタイルを促進し、コードから運用までDevOpsプラクティスの確実な実践を支援します。また、開発とIT運用チームの両方にまたがるプロセスを自動化することもできます。

アトラシアンは、自動化はあらゆる先進的なビジネスに不可欠な要素であり、それによってチームのメンバーが有意義で効率的に作業に集中できると考えています。また、将来的にビジネスは自動化による効率化なしには繁栄できなくなるだろうと考えています。そのため、アトラシアンでは、今日現在の価値観だけでなく、将来のビジネスを見据えて役立つ自動化プラットフォームの構築に取り組んでいます。

アトラシアンのミッションは、あらゆるチームの可能性を解き放つことであり、今回の新たな取り組みはこのミッション実現に向けた重要なステップとなります。

※当該機能のユーザーインターフェイスは、まもなく日本語で提供されます。


アトラシアンについて
2002年豪州シドニーで創業。あらゆるチームの可能性を解き放つことを企業のミッションとし、チームによる作業の整理、議論、完遂を支援するコラボレーションソフトウェア開発を手掛けています。アトラシアンの顧客はゼネラルモーターズ、ウォールマートラボ、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、リフト、スポティファイ、NASAなど16万4千社を超えています。顧客企業はプロジェクト管理、コンテンツ作成・共有やサービス管理ツールを利用することでチーム・コラボレーションを実現し、期限内に質の高いサービスや製品を提供することがきています。主要製品はソフトウェア開発チーム向けのオンプレミスおよびSaaSプロダクトで、Jira Software(プロジェクト管理)、Confluence(コラボレーション)、Trello(タスク管理)、Bitbucket(ソースコード管理)、Jira Service Desk(ITSM)などがあげられます。日本法人のアトラシアン株式会社は2013年の設立以来、日本語によるお問い合わせ対応や技術サポートの提供、マーケティング等の業務を行っています。ウェブサイト:https://www.atlassian.com/ja